【感想・レビュー】フィスト 紅蓮城の闇(F.I.S.T.: Forged In Shadow)

こんにちは、まよねーずです!

前回の記事ラストに話したメトロイドヴァニアラッシュがハンパないです。

8月9月だけで話題になっていたタイトルが4本リリースされていて、えらいこっちゃになってます。

しかも10月にはメトロイドヴァニア二大巨塔であるメトロイドの新作「メトロイドドレッド」までリリースされる始末。

どうした2021年。嬉しい悲鳴とはいえ、もう手が追いつきません。

仕事を1ヶ月くらい休みたい衝動にかられますが、そんな事はできないので大人しく出勤します。

さて今回はイケメンウサギがメカアーム片手に大暴れするウサギメトロイドヴァニア「フィスト 紅蓮城の闇(F.I.S.T.: Forged In Shadow)」です。

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フィスト 紅蓮城の闇について

開発TiGames
リリースプラットフォームPS5、PS4
※Steam版もリリース予定
価格PS5、PS4:¥3,278

本作は中国のスタジオであるTiGamesが開発した作品です。

数年前にSIEが発足した、中国のゲーム市場を開拓するための企画「China Hero Project」にて見事選出され、SIEの支援を受けつつ開発が進みました。

そしてついに、先週9月3日に満を辞してPSプラットフォームでリリースされた作品です。

Steamでもリリース予定との事ですが、元々はSIEの企画で選ばれたという事もあり、まずはPS先行みたいですね。

プロジェクト選考時の頃からチェックしていた作品なので、僕にとっては待ちに待ったリリースでした。

という訳で、PS4版を購入してのレビューとなります。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

紅蓮城で繰り広げられる様々な思惑が絡み合う物語

物語の舞台はモフミンと呼ばれる動物たちが暮らす大都市紅蓮城。

今から6年前、紅蓮城は「鉄犬」と呼ばれる機械軍団の侵攻を受けました。モフミンたちはレジスタンスを結成して抵抗を試みますがあえなく敗北します。

元レジスタンスのエースで、この物語の主人公である兎のレイトンは、鉄犬との戦いの後はずっと隠居生活を送っていました。

そんなある日のこと、友人である熊のウルスが鉄犬に逮捕されてしまいます。それを知ったレイトンはウルスを救うため、巨大な鋼鉄の腕「フィスト」を担ぎ救出に向かいます。

その救出劇以降レイトンは、鉄犬やレジスタンス、他組織など様々な思惑が絡み合う紅蓮城の闇に迫る戦いに身を投じていきます。

スチームパンクな世界観がカッコいいメトロイド寄り

本作はスチームパンクの世界観で繰り広げられるメトロイド寄りの作品です。高クオリティな美麗3Dで表現された大都市を舞台に、イケメンなウサギが様々なロケーションを巡っていきます。

そういえば、ウサギが主人公なメトロイドヴァニア意外とありますよね。ファラオリバースとかラビリビとか。メトロイドヴァニア界隈ではウサギを主人公にするのが流行ってるんでしょうか。そんな訳ないか。

ゲーム内容としては前述した通りオーソドックスなメトロイド寄りの作品で、様々なロケーションを巡りながら強化アイテムやスキルを獲得して進んでいきます。

本作の特徴としては、後程良かったところでも語りますが、他の作品と比べてバトルに爽快感があります。

レイトンの装備するフィストは3種類の形を変化することが可能です。最初は大きな腕の形態だけなのですが、物語を進めていくとドリルやチェーンウィップに変形できるようになり、それを使った様々なアクションが楽しいです。

しかもバトルではターミネートと呼ばれるフィニッシュ攻撃や、パリィなんかもできバトルに特化したメトロイドヴァニアになっているような感じです。

強化アイテムやスキル以外にもコレクトアイテムの獲得やフィストの装飾を変化するアイテムなどの探索もあり、メトロイドヴァニアらしい王道のつくりになっています。

良かった点

圧巻の3Dグラフィック

まず本作を語る上で外せないのが、圧巻の3Dグラフィックじゃないでしょうか。プラットフォームがPSプラットフォームとSteamという事もあり、これでもかと美麗なグラフィックで楽しむことができます。

中でもすごいのが背景グラフィックの作り込み。メトロイドヴァニアは横スクロールのため、いくら3Dでも背景がそこまで作りこまれることはないイメージなんですが、本作はそういった細かい部分も作りこんでいます。

橋の横を奥から手前に車が通り抜けていったり、ネオンや看板がひしめき合う都市の風景など、圧巻のグラフィックで魅せてくれます。

他にも様々なロケーションがありますが、そのすべてが背景までしっかりと作りこまれた美麗な3Dグラフィックだったので、とても感動しました。

武器やアクションを駆使した爽快感のあるバトル

そして美麗な3Dグラフィックで表現されるのはそれだけじゃありません。もちろんバトルも爽快感の強いものになっています。

本作は3つの武器を使って戦っていくのですが、武器それぞれに特徴があって操作していてかなり楽しかったです。

また、敵に一定量のダメージを与えると「ターミネート」と呼ばれるフィニッシュ攻撃を発動できるのですが、それが何とも爽快です。

相手もロボット軍団なので攻撃をお見舞いした時の迫力が違います。特にフィストの腕形態でぶっ飛ばした時はたまりません。うーん、爽快。

それ以外にもスキルツリーでゲージを消費して発動できる必殺攻撃を習得できたり、スムーズに武器を切り替えることで繰り出せるコンボ、さらにはパリィといった要素まであり、とにかくバトルを楽しめるところは良かったです。

敵が強すぎるとストレスが溜まったりもしますが、やっぱどんなゲームもバトルが楽しいのって重要だよねー。

バトルだけでなく探索にも役立つ3つ種類の形態を持つフィスト

前述した爽快なバトルはフィストの3つの形態をメインに楽しむことができるのですが、それだけではありません。なんと本作の武器はマップ探索にも活用できる万能な要素を持っています。

男のロマンでおなじみのドリルは、連続ダメージで敵の体力をゴリゴリ削ってくれる協力武器です。しかし攻撃するだけでなく、プロペラ状にして風を起こしてドアを開いたりすることができます。

さらには、ゲーム後半ではドリルの回転を使って泳ぐこともできたりと、かなり万能な武器です。やっぱドリルすげぇ。

そしてチェーンウィップは、伸ばしたチェーンで敵にダメージを与える武器ですが、それ以外にもマップにある青いオブジェクトに向かってチェーンを伸ばすことで、高い場所や離れた場所へ移動する際に利用することができます。

基本バトルメインに使っていく武器ですが、移動にも使えるというのはかなり万能だなと思いました。

気になった点

スキルを獲得しないとダッシュ回避で敵をすり抜けられない

移動や回避に使用するダッシュですが、基本敵をすり抜けることができないため、攻撃に被弾しやすいのは気になりました。

体型の大きいボス戦なんかでは、敵に密着した状態で画面端に追いやられると、ハマって動けなくなってしまうなんてこともありました。

ゲーム終盤にダッシュで敵をすり抜けられるスキルを獲得できるんですが、獲得が遅いのでほとんどはすり抜けができない状態で戦うことになります。

できれば最初からすり抜けられるようにしてくれたらなかったなと思います。

一部のトラップ地帯やパズル要素が面倒

これは個人的な意見になってしまうのですが、ゲーム中盤で訪れるエリアのトラップ地帯がかなり面倒でした。

回転するトゲのトラップをよけながら回転する足場に渡り、下に広がるトゲトラップに当たらないよう進んでいく場所があり、そこが一撃でもトゲに当たると地帯を越える前まで戻される所が、僕のトラウマであるホロウナイトのノコギリエリアを彷彿とさせかなり心を折られました。

他にもゲーム後半で訪れるエリアで、動く足場や扉を開けるために必要なアイテムを壊されないように何フロアも上に運びながら進んでいくのがかなり面倒で、ことごとくこういった要素が苦手なんだと思い知りました(でもアクション好きです)。

純粋にアクションを楽しみたいのですが、この2点によりかなりストレスが溜まりました。でもこういったアクションプラットフォームが好きな方は絶対楽しめる要素だと思います。

まとめ

ここが良かった
  • 圧巻の3Dグラフィック
  • 武器やアクションを駆使した爽快感のあるバトル
  • 探索にも役立つ要素を持ったフィスト
ここが気になった
  • スキルを獲得しないとダッシュ回避で敵をすり抜けられない
  • 一部のトラップ地帯やパズル要素が面倒

他にも気になる点はありますが、爽快なバトルと美麗な3Dグラフィックが楽しめる爽快な作品です。ストーリーもしっかり作られているのでストーリーが気になる方にも良いんじゃないかと思います。

爽快なアクションが楽しみたい方、メトロイドヴァニア好き、我こそはケモナー!という方は間違いなくハマると思いますので、気になった方はぜひプレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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