【感想・レビュー】Kena: Bridge of Spirits(ケーナ：精霊の橋)

こんにちは、まよねーずです！

謎な話なんですが、インディーゲームの家庭用機でのリリース日について、どうして1週間前とか、最悪当日までわからないとか起こるんでしょうか。

もちろんゲームメディアが記事にしたりするので、事前にわかるものもあるんですが、突然リリースされる作品も意外に多くあります。

本当に事前告知がないのか、それとも単に僕の知識が足りていないだけなのか…謎です。

何か情報持っている方いましたらご教示いただけると泣いて喜びます。

さて今回は、小さな精霊と一緒に冒険するアクションアドベンチャー「Kena: Bridge of Spirits(ケーナ：精霊の橋)」です。

Kena: Bridge of Spiritsについて

本作はロサンゼルスのスタジオEmber Labが開発した作品です。

小規模のスタジオながらクオリティの高いフル3Dの本作を開発し、2021年9月にリリースしました。

2022年 2月24日にはパッケージ版もリリースされるとのことで、まだまだホットな作品です。僕はPS4のダウンロード版を購入しプレイしました。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ？

精霊とさまよえる魂の導き手が紡ぐ物語

本作の舞台は森が生い茂る世界。主人公ケーナは魂をあるべき場所へと導く案内人であるスピリットガイドの少女。

父の形見である一本の杖を手に神山神社を目指していたところ、森の中のとある村に辿り着きます。そこは多くの魂がさまよい、その未練が邪悪な力となって現れ森を腐敗させていました。

ケーナは、とある出来事によって未練が残りさまよう様々な魂に触れ、あるべき場所へと導くため奔走します。

また「ROT」と呼ばれる小さな精霊達も仲間に入り、魂の導き手である少女と小さな精霊達との冒険が始まります。

クオリティの高い3Dアクションアドベンチャー

本作は美麗な3Dグラフィックで展開されるアクションアドベンチャーで、そのクオリティはインディーゲームの中でもかなりレベルが高いです。

キャラクターもディズニーピクサー作品のような愛嬌のある感じです。

ゲーム内容は村周辺の森や洞窟雪山なかなかの広さのあるオーソドックスなアクションアドベンチャーになっていますが、ROTと呼ばれる黒くて小さいマスコットのようなキャラクターにサポートしてもらう点は本作ならでは。ここは良かった点で後述します。

アクション性については全体的に高く、アイテムを駆使したアスレチック要素や、手に汗握るバトルが楽しめます。

ちょっとしたパズル要素なんかもあり、2Dではないにせよプラットフォーマー好きの方は楽しめるんじゃないかと思います。

良かった点

かわいいROT達との協力が楽しい

本作一番の特徴として、小さな精霊ROTとの協力要素があります。これが本作の醍醐味と言っても良いんじゃないかと思います。

真っ黒で笑うと白い歯が眩しいこの…松崎しげるではありません。違いますよ。そんなROT達は探索やバトルと活躍してくれます。

普段はちょこちょことケーナの後を付いてくるだけですが、破壊可能なオブジェクトがあるとオブジェクトにくっつき、ケーナの攻撃で破壊できるようにしてくれます。さらに持ち上げられるオブジェクトを見つけた時は指定した場所まで運んでくれます。

バトルになると敵が怖くて隠れてしまいますが、敵への攻撃で勇気ゲージを溜めると彼らの力を借りることができます。敵を動けなくさせたり、ケーナとの合体攻撃で敵に大ダメージを与えたりと彼女を全力でサポートしてくれます。

そんなかわいい相棒には、頭に帽子を被せてオシャレさせる事もできます。帽子も様々な種類があり、様々な場所で手に入れることでお店で購入が可能となります。

小さいけれど頼れる相棒たちは本作には重要な存在でした。それにしても黒い…。これならたいめいけんの茂出木シェフにも勝てるかもしれない…。

難易度は高いが緊張感のあるバトル

一見ピクサー映画のような見た目をしているためそんな感じには見えませんが、本作のバトルは高難易度になっています。

バトルは基本杖での殴り、杖を弓変わりしての射撃、杖の力を使った爆弾と3種類の攻撃を使い分けて戦います。

小さいザコは杖で殴るだけで倒せるためそこまで怖くないのですが、中ボスやボスは基本硬く杖で殴ってもなかなかダメージを与えることができません。

しかし数カ所弱点となっている箇所があり、そこを弓で狙い撃つと大ダメージ+のけぞりを与えることができます。

さらにROTの勇気ゲージを溜めるアイテムも獲得できるのですが、しっかり狙わないと当たりません。敵の攻撃を避けながら相手の弱点を狙い攻撃をするのはかなりシビアです。

そんな時はROTの力を使って動けなくさせてからROTとの合体攻撃を決めるなどしてしっかりとダメージを与えていきます。

ただやみくもに攻撃するだけでは倒すことができず敵に合わせた立ち回る必要があるため、かなり緊張感があります。そのため自分の考えた立ち回りでキレイに敵を倒せるとかなり達成感を感じらるのは最高でした。

気になった点

攻撃と防御のバランスが悪い

中ボスやボスの弱点となる箇所は、一度当てると壊れてしまうため、  2回当てることができなくなります。

ケーナ自身の攻撃力や防御力が低いわりに攻撃力や防御力を強化させる要素がないため、大ダメージを与えるためには、ROTの勇気ゲージを溜めての合体攻撃しかありません。

通常攻撃の火力がなく、とにかくROT頼りでダメージを与えなくてはいけない点はちょっとバランスが悪く感じました。

もう少し火力を上げてくれると立ち回りの幅が広がって良かったように思います。

敵の攻撃判定が広い

こちらもバトルなんですが、中ボスやボスとのバトルで、相手の攻撃範囲が広く感じました。

大きな武器を持っているボスの場合、確実に当たらない距離にいるはずが見えない何かに当たってダメージを受けます。

さらに相手の横や後ろに回り込んでも、ものすごい速さでこちらに向き直り、背中や側面に弱点がある場合まったく当てることができません。

ROTを使って動けなくさせたうえで当てるのも立ち位置によってはなかなかに難しく、しばらくすると敵が動き出そうとするため結果当てられずROTを無駄につかってしまいます。

少しネタバレになるのですがラスボスは特にひどく、攻撃を避けて側面や後方から攻撃をしようとするとすぐこちらに向き直ってしまうため、弱点にあてるのが難しくとてもストレスに感じました。

この点はもう少しどうにかできなかったのかと個人的に思ってしまいました。

まとめ

まだまだ粗削りなところも多いですが、美麗なグラフィックで楽しめる骨太なアクションアドベンチャーです。歯応えのあるアクションが楽しみたい方にはオススメです。気になった方はぜひプレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回！