【感想・レビュー】斬妖行 Eastern Exorcist(イースタンエクソシスト)

こんにちは、まよねーずです。

もう1ヶ月以上経つでしょうか。北海道は鶏インフルエンザによって、主要な養鶏場が大打撃を受け卵が買えないというオイルショックならぬエッグショックが起きています。

とにかく卵が買えない。あってもすぐなくなる。そして高い!なんてことになっております。

今は少しずつ緩和し始めていますが、それでもなかなか手に入りづらい上、値段の高騰はまだまだ続きそうです。

そんなこんなで、いまや安い、早い、美味いと三拍子揃ったTKGが高級品となっております。早く元に戻って欲しいなぁ。

さて今回は、中国妖狩りアクションRPG「斬妖行 Eastern Exorcist(イースタンエクソシスト)」です。

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作品について

開発元Wildfire Game
リリースプラットフォームSteam、PS4、Switch、Xbox Series X/S、Xbox one
価格Steam:¥1,840
PS4:¥2,138
Switch:¥2,100
Xbox Series X/S、Xbox one:¥2,100

本作は中国のスタジオWildfire Gameが手掛けた作品です。中国が舞台の妖狩りアクションRPGとして、2021年7月にSteamでリリースしました。パブリッシャーは中国のニコニコ動画として有名な、ビリビリ動画の運営であるビリビリのゲーム部門です。

Steam版リリース後特にアナウンスなかったのですが、2023年6月8日に家庭用機版がリリースされました。2年も経っているので、まさか出るとは思っていませんでした。

本作はSteam版も所持しているのですが、せっかく家庭用機版が出たならやってみたいと思い、switch版を購入してプレイしました。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

2人の妖狩りの物語

本作は魑魅魍魎が跋扈する中国をベースにしたファンタジー世界での物語です。主人公は2人で、1人は蒼山と呼ばれる妖狩りを生業とする一門の門下生である陸雲川。もう1人は人にも妖にも疎まれる存在である半妖の少女夏侯雪(通称お雪)です。

まず陸雲川は3人の弟弟子と共に、狒々王と呼ばれる妖を追っていました。その途中、狐の妖を捕まえますが、弟子の警告も聞かず陸雲川は狐を逃がしてしまいます。

その後、弟弟子3人は狒々王の襲撃によりうち2人は死亡、1人も傷を負ってしまいます。生き残った1人によると、狐の報告により狒々王は弟弟子3人に不意打ちを仕掛けできたとのこと。

そして陸雲川は起こした失態により破門されます。彼自身も自分を責め、2人の弟子の遺骨を故郷に帰すため蒼山を後にします。

もう1人の主人公である夏侯雪(以下お雪)は、兄である夏侯晴と共に、妖達の王である蝮王の屋敷から、強い力を手に入れることができる蝮竜玉を盗み出します。

しかし、蝮竜玉には毒が仕込まれており、夏侯晴は強力な毒に蝕まれ生死を彷徨います。叔父である狐の王白塵の話では、この毒をどうにかできる存在が1人だけいるとのこと。

お雪は瀕死の兄を救うため、その人物を探します。白塵の力で魂と肉体を切り離された夏侯晴も、魂となってお雪について行くことに。お雪は無事にその人物を見つけ、兄を救うことができるのでしょうか。

こうして陸雲川とお雪、どちらの物語も始まります。数奇な運命に翻弄される妖狩り2人。この先にはどんな結末が待ち受けているのでしょうか。

2つの物語が楽しめる2DアクションRPG

本作は陸雲川と夏侯雪、二人の主人公のどちらかを操作して様々な妖と対峙していくアクションRPGです。各々の話は独立しているため、どちらから始めても問題なしです。

中国の水墨画を意識した芸術的なデザインとなっているとのことで、何となく朧村正や随分前にレビューした「Bladed fury」に似ている感じがします。また、イベント時は美麗なカットシーンが楽しめるようになっています。

ゲーム内容は章仕立てになっており、章ごとに用意されたマップを探索していきます。章の中はクエストに沿って進めていくので、迷うことなく進めることができます。

マップは大体一本道のため、そこまで探索要素はありませんが、道中様々な妖が出現し、プレイヤーの行く手を阻みます。敵を倒すと経験値を獲得し、道中にある社でレベルアップと強化ツリーの開放が行えます。

本作のバトルは様々なアクション駆使して爽快感のあるバトルが楽しめるようになっています。ただ、スタミナ性のため、立ち回りも重要になってくるタイプです。

詳しくは良かった点で話しますが、本作の醍醐味はバトルにあると勝手に思っています。ちなみにカスタマイズ要素も充実しており、章を進める事で手に入るスキルや装備品など、様々な要素があります。

良かった点

様々なアクションを駆使したバトル

本作一番の醍醐味はバトルだとお話したと思うのですが、実際バトルに特化したつくりになっているように感じます。中でも特徴的なのは敵を倒す時はとどめの一撃を繰り出すこと。妖狩りらしく、とどめは妖を祓う形になります(ゲーム中では「駆除」となっていますが)。

敵は体力をゼロにしても死亡することはなく、黒く動きが止まった状態となり、その間体力ゲージが徐々に回復していきます。ゲージが最大まで溜まるまでに、敵の近くで該当のボタンを押すと、敵を消滅させて倒すことができます。

祓わずにゲージを最大まで回復させてしまうと敵が復活する上に強化状態になるため厄介ですが、強化状態の敵は祓う必要がなくなるのでちょっとだけ楽です。

また、攻撃には様々な種類があり、通常攻撃の他にチャージ剛撃やジャンプ攻撃、ジャンプから繰り出す踵落とし攻撃や、前方に跳躍しながら敵を一閃する跳躍飛切、各攻撃から派生で発動できる強力な斬撃など、様々なアクションがあります。

攻撃によっては固い敵のシールドを破ったり、飛んでいる敵に有効だったりするため、敵によって立ち回りを切り替えるのが楽しかったです。

種類豊富なスキル

本作にはキャラクターのレベルアップやキャラクター強化ツリー以外に、様々な効果を発動できるスキルがあります。

スキルは全部で7種類あるのですが、様々な行動をとることでスキルメーターが溜まっていき、装備しているスキルが使用可能となります。

スキルによっては自身で発動するものもありますが、決まったアクションを繰り出すことで自動的に発動するものなんかもあります。

スキルの効果もちょっと変わっており、敵の攻撃を回避すると巨大な剣を敵に飛ばすものや、メーターが最大になった時に発動し、斬撃の際に真空波を飛ばすもの、跳躍飛切を繰り出すことで雷を落としたりするものなど色々あります。

また、各スキルごとに強化ツリーが用意されており、強化していく事で様々アクションを繰り出した時にまた違った効果が発動するようになります。

スキルは4種類装備することができ、装備しているものであればいつでも自由に切り替え可能になっています。

発動条件は独特ですが、自分の立ち回りに合わせて様々な効果を発動してくれるため、自分に合ったスキルを自由に付けられる点は良かったです。

気になった点

パリィや回避前提の難易度

難易度が高い作品ではあるのですが、純粋に高いという訳ではなく、パリィやジャスト回避ができる前提の難易度なのが気になりました。

本作はソウルライクのようなスタミナ性で、スタミナがなくなると行動できなくなるのはお約束なのですが、とにかくスタミナの消費が激しく、色々なアクションを繰り出しているとすぐスタミナ切れになってしまいます。

しかし、パリィやジャスト回避を決めるとスタミナを消費しないどころか、逆に回復することもできるため、結局パリィや回避に頼る形になります。

そのため、パリィやジャスト回避が苦手な人にはかなり辛いつくりになっています。もう少しスタミナ消費を遅らせたり、パリィや回避を多用しなくても立ち回れるつくりにして欲しかったです。

まとめ

ここが良かった
  • 様々なアクションを駆使したバトル
  • 種類豊富なスキル
ここが気になった
  • パリィや回避前提の難易度

パリィや回避前提のためあまりバランスは良くないですが、美麗なグラフィックや様々なアクション、様々な妖達とのバトルなど、楽しめる要素も多いアクションRPGです。

中国のファンタジーが好きな方や爽快なバトルを楽しみたい方は楽しめると思いますので、気になったらぜひ一度プレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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