【感想・レビュー】天翔のマーキナリエ(Soaring Machinariae)

こんにちは、まよねーずです!

今月の27日であの何人もの男子(女子も)を虜にしたときめきメモリアルが30周年を迎えるそうです。あまりギャルゲーをプレイしないタイプですが、ときメモ、しかも第一作目だけはかなり好きで若かりし頃にやり込み、見事13人全員からの告白を達成しました。

魅力的な女の子達がたくさん登場し、その子たちと仲良くなるために自身のステータスを上げていく要素は、RPGやアクションばかりプレイしていた当時の自分にはとても新鮮でした。

それ以外にもイベント間に入るFFのようなバトルシーン、そして様々なミニゲーム、本格シューティングなど、およそギャルゲーとは思えない様々な要素があり、非常に楽しかったです。

そんな30周年を迎えるときメモに何やら動きがあるかもしれないとのこと、もしかしたら新作が発表されるんじゃないかとワクワクしてます。個人的にはぜひ第一作目のリメイクなりリマスターを!もちろんヒロイン達の声は変えないでね!

さて今回はかわいい女の子を操作して爽快なアクションを楽しむアクションRPG「天翔のマーキナリエ(Soaring Machinariae)」です。

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作品について

開発元けんせい
リリースプラットフォームSteam
価格Steam:¥1,100

本作はなんと、フリーの作曲家であるけんせい氏が手掛けたRPGツクール製作品です。作曲家の方がゲームを開発しているということに驚かれるかもしれませんが、けんせい氏はRPGツクールを使って様々なゲームを作られている方です。

そんな本作は2020年6月20日にフリーゲーム投稿サイト「ゲームアツマール」にて無料公開されました。当時公開された時はアツマール内でプレイ可能なブラウザ版だったのですが、2023年に6月23日のゲームアツマールサービス終了と同時にブラウザ版も終了してしまいました。

しかし、2021年6月11日にSteam版が配信されrました。さらにはブラウザではなくダウンロードしてプレイ可能となったのは嬉しかったです。

恥ずかしながらブラウザ版の頃は存在を知らなかった作品です。その後Steam版を見かけて購入した訳ですが、例のごとく積んでしまったタイトルになります。今回ようやくのプレイレビューとなります。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

願いを叶えるため機械人形と機兵技師が二人三脚で5つの迷宮に挑む

本作の舞台は機械技術が発達したファンタジー世界。技術により機械人形を産み出し様々な場面で役立てていました。そんな機械人形たちの中には人間のように感情を持った者もおり、そういった存在は「マーキナリエ」と呼ばれています。

主人公であるマーキナリエの少女アイリスは、同じく主人公である機兵技師のマリアと共に、願いを叶える秘宝を手に入れるため、秘宝が眠る島に到着します。

秘宝は「願望の塔」と呼ばれる高い塔にあるようですが、船から見た時にはそんな塔はありませんでした。町で情報を集めると、どうやら塔はいつの頃からか見えなくなってしまったそう。とりあえず町の外へ出てみると一人の女性が魔物に襲われていました。

アイリスの活躍により女性を助けると、女性から家まで来て欲しいと言われます。女性の家に到着すると女性はアイリスとマリアを待っていたと言います。

女性は数年前にこの島に移り住み占い師をしながら島の調査を続けているそうで、どうやら願望の塔はその昔何者かによって封印されてしまい、塔の封印を解くには「五獣の迷宮」と呼ばれる島の各地にある5つの迷宮で鍵を手に入れる必要があるとのこと。

冒険者だった彼女の父は、「願望の塔に挑む」という手紙を最後に連絡が途絶えてしまったとのこと。しかし彼女には戦う力がなく迷宮に挑むことができません。

そんな時、占いで二人の存在を知った彼女は、アイリスとマリアに父の足跡を辿るため協力してほしいと申し出ます。元々塔を目指していた二人はその申し出を快く引き受けます。

こうして願望の塔の封印を解くために5つの迷宮に挑むことになったアイリスとマリア。果たして二人は5つの迷宮をクリアし、願望の塔で秘宝を手に入れることができるのでしょうか。

RPGツクール製の王道爽快2DアクションRPG

本作はマーキナリエの少女アイリスを操作して5つの迷宮に挑むアクションRPGです。可愛らしいキャラクター達がフルボイスで物語を盛り上げてくれます。

感情を持った機械人形というと、僕の中では乙女回路と呼ばれる回路を持った某セイバーなマリオネットとか、口や表情が人間みたいにめっちゃ動く某勇者なシリーズの合体ロボ達が思い浮かびます。多分そんな感じでしょう(ちょっと古いし後者はロボット)。

ゲーム自体は王道のアクションRPGで2Dマップを同じく2Dのキャラクターが縦横無尽に駆け回ります。全体的なつくりが古き良きイースシリーズを彷彿とさせてくれます。あの頃の赤毛の人の冒険もこんな感じでだったなぁ。

バトルは2Dながら爽快感抜群で、コンボやエナジーバーストと呼ばれる必殺技などで敵をバシバシと倒していきます。あまりここで話すとネタがなくなってしまうため、詳しくは良かった点で話します。

キャラクターはレベルアップと拠点で行える能力強化モードで強化していきます。能力強化は敵を倒すと獲得できるジェムを必要数集めることで、ソウルクリスタルと呼ばれるアイテムが生成され、それを使って能力を獲得していくいわばスキルツリーです。

本作は特に装備がないため、基本この能力強化がアイリスを強くする要素になります。一応武器にもレベルはありますが、武器レベルアップは能力強化によって解放するものの一つになります。

全体のボリュームとしては4~5時間程度とあまり長くはありませんが、その中でも5つのダンジョンやさらにその先の展開。王道ながら魅力的なキャラクターやストーリーなど、楽しめる要素が多いです。

また、本作はフリーの作曲家の方が手掛けているだけあって、BGMが非常に素晴らしいです。全体的にカッコいい曲が多くプレイのモチベーションを上げてくれます。特にラスボス戦の盛り上がりは非常に良かったです。

良かった点

必殺技の属性切り替えが重要な爽快バトル

個人的に本作で良かったのはやっぱりバトルです。シンプルながら非常に爽快なバトルが楽しめる本作は、基本コンボと様々な属性の必殺技を組み合わせて戦います。

通常攻撃は2撃までのコンボ攻撃となっていますが、必殺技を習得すると2撃目のコンボ後に必殺技が3撃目として発動します。これがまた派手でカッコいいんだ。

本作は5つの迷宮を探索する順番はプレイヤーが任意で選択可能になっており、迷宮の奥にいるボスを倒すとコアと呼ばれるアイテムが手に入ります。

5つの迷宮には属性ごとに分けられているためコアにも属性があり、装備することでその属性の必殺技が使えるという仕組みです。

もちろん、迷宮に登場するモンスター達も属性を持っているため、有効な属性で攻撃するとダメージが増加しするため、最初に手に入れたコアによって属性を活かせる順番で攻略していくのがベストです。まるでロックマンですね。

有効な属性だと敵にゴリゴリダメージを与えられるため、非常に爽快でした。また、属性により必殺技が異なるためそれも良かったです。

気になった点

各種操作がわかりづらい

まあこれは僕が諸々解説を読まなかったのが悪いのですが、解説を読まないと意図した行動がとれないことがありました。特に本作の攻撃はボタン連打でも問題ありませんが、ボタン押しっぱなしでもOKという、ハクスラ系によくある操作です。

しかしエナジーバースト(必殺技)に関しては、連打だと発動しないことが多く、的確に攻撃を行いたいならボタン押しっぱなしにする方が良かったりします。これはちょっとわかりづらかったので簡単なチュートリアルが欲しかったなと思いました。

ちなみに他にも敵の攻撃をガード中に攻撃ボタンを押すとカウンターが発動したり、コンボ中にジャンプボタンを押すとバックステップしてくれたりと結構色々なことができますが、TIPSを読まないとわからない内容だったりするので、これからプレイしよう思っている皆さんはぜひ一度解説を読んでください。

MPが枯渇しやすい

本作はコンボのフィニッシュとして必殺技を発動するのですが、通常コンボの最後に発動することもあってか、勢い余ってつい無駄撃ちしてしまいMPが枯渇することが多かったです。

ボタン押しっぱなしなこともあってそれが顕著に発生するため、いざ発動したい時にMPがなかったりが結構ありました。

ボタン押しっぱなしで発動できるのは非常にわかりやすくて良いんですが、通常のアクションだと必殺技ボタンを押して発動することが多い、かつ通常コンボで終わらせたい場合は押しっぱなしのボタンを離すという、慣れない操作が要求されていたためちょっと大変でした。

まとめ

ここが良かった
  • 必殺技の属性切り替えが重要な爽快バトル
ここが気になった
  • 各種操作がわかりづらい
  • MPが枯渇しやすい

シンプルながら爽快なバトルと良質なBGM、王道な物語が楽しめるアクションRPGでした。古き良きイースシリーズが好きな方、スーファミ時代のアクションRPGが好きな方は楽しめると思いますので、チェックしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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