【感想・レビュー】Astebros(アステブロス)

こんにちは、まよねーずです!

普段から色々な作品をプレイしている身ではありますが、実はプレイしたいなとは思いつつも結局放置してしまうジャンルがあります。それはシミュレーション系。

特にシミュレーションRPGは嫌いなジャンルではなく、むしろ好みなのでちょこちょこタイトルを買ってはプレイするのですが、どうにも戦略を立ててじっくり進めていくタイプのゲームが苦手なようで、あっという間に敵に囲まれ一人また一人と倒されてしまいます。

友達のプレイなんか見ていると的確な配置に的確な攻め、そしてあっという間にクリアしているように見えるのですが、僕がプレイするとまったくうまくいかず、いつまでも同じステージをクリアできない状況が続きます。そして放置。

インディーゲームでも数多くのシミュレーションRPGがリリースされており、いつかはプレイしたいと思うタイトルがたくさんあるのですが、アクション大好き!戦略度外視の脳筋プレイという、そもそものプレイスタイルが災いしているようです。

「いつかはクレバーな戦いができるようになりたい!!」と、先日体験版が配信された「ユニコーンオーバーロード」をプレイして思いました。楽しいけど難しいですね、あれ…。

さて今回は、古き良きプラットフォームであるメガドライブの新作としてリリースされた2Dローグライトアクション「Astebros(アステブロス)」です。

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作品について

開発元Neofid Studios
リリースプラットフォームSteam、Switch
価格Steam:¥1,900
Switch:¥2,037

本作はフランスのNeofid Studiosが手掛けた作品です。メガドライブ用ソフトとしてリリースされた2Dアクション「Demons of Asteborg(アステボルグの悪魔)」の続編としてリリースされました。

この時代にメガドライブ!?という衝撃はあると思いますが、海外インディー界隈では今もレトロプラットフォームでの開発が結構盛んで、特にメガドライブがカルト的人気を誇っているようなので、新作が出ても不思議はありません。しかもちゃんとカートリッジ版が発売されているからビックリです。

ニンテンドーストアページで見つけて気になっていたんですが、日本語がないので後回しにしていました。しかし調べてみると、Steamやニンテンドーストアの表記では日本語対応なしとなっていますが、ちゃんと日本語でプレイできたので良かったです。

ただ、前作である「Demons of Asteborg(アステボルグの悪魔)」はメガドライブ版以外は日本語がないようです。本作同様、SteamとSwitchでもリリースされてるんですけどね。ショック。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

行方不明の仲間たちを救うため三人のヒーロー達が立ち上がる

舞台は「Demons of Asteborg(アステボルグの悪魔)」の時代よりもずっと昔。この世界の人々はアステボルグと呼ばれる一つの島に楽園を求め、その地へと足を踏み入れました。

ある日、王のもとに一通の手紙が届きます。それはアステボルグに赴いた者達からでした。どうやらアステボルグはモンスターがはびこる危険な地だったようで、魔物に囚われてしまったとのこと。

事態を重く見た王は、アステボルグに行き行方不明者の捜索をするよう命じます。選ばれたのは巧みな剣術で相手を倒すナイト、様々な魔法を駆使するメイジ、そして素早い動きで敵を翻弄するレンジャーの三人。

三人のヒーロー達は早速アステボルグへと向かいます。荒れた海を越え何とか大陸へと降り立つ三人。そんな三人の前にフードを被った謎の人物ロリックが現れます。

ロリックはモンスターの巣窟になる前からこの島に住む原住民で、仲間を滅ぼしたモンスターへ復讐するため、三人の助けが必要だと島の案内を買って出ます。

モンスターは魔法のオーブで自分たちの根城を守っているため、まずはオーブを探す必要があるとのこと。

キャンプの周りにはモンスターの拠点となっている場所がいくつかあるため、そこを開放してオーブを集めることになります。

こうしてアステボルグに降り立った三人。果たして襲い掛かるモンスターを倒し無事にアステボルグを解放、そして行方不明になった者達を見つけることができるのでしょうか。

ステージクリア型のローグライトアクション

ステージクリア型のアクションである前作と同様ステージクリア型を採用していますが、本作は自動生成のステージを巡るローグライト要素のあるアクションゲームとなっています。

ドットで表現された世界観は、まさにレトロゲームを彷彿とさせてくれます。確かにこれは当時のメガドライブで発売しててもおかしくないんじゃないかと思うレベルです。

ゲーム内容は三人のキャラクターの中から一人を選択し自動生成ダンジョンのようになったステージを巡り、奥にいるボスを倒せばステージクリアです。

ローグライトの要素があるということもあり、ステージは引き返しなしの一発勝負。途中でやられてしまうとゲームオーバーになり、キャンプへ戻されます。その際道中で手に入れた武器やアイテムはすべて没収されてしまいます。

ステージ内には多数のギミックがあり、永続的に体力をアップさせる妖精、体力を差し出すことで特殊なアイテムを獲得できる悪魔との契約、強い武器を獲得できる墓場など、様々な場所があります。

他のローグライト作品よりもシンプルなつくりで、細かい強化要素や種類豊富なアイテムが多数登場するといったことはあまりないため、普段ローグライト作品をあまりプレイしないという方でもプレイしやすいと思います。

良かった点

ステージごとに得意不得意がある三人のキャラクター

本作は特徴の異なる三人のキャラクターを選択してステージを進めていくタイプだとお話したかと思いますが、これが意外と重要かつおもしろいです。

まずナイトは近接攻撃タイプ。様々な種類の近接武器で攻撃ができます。また、攻撃をチャージすることで武器特有の効果が発動できます。攻撃力アップや溜め斬り、武器に宿った魔法を放つなど、それぞれ効果が異なります。

メイジは中距離タイプで、様々な効果を持つ魔法の杖で近くの敵や離れた敵を攻撃可能です。攻撃ボタン長押しで威力の高いチャージ魔法を発動できますが、攻撃は体力下のMPを消費して行うため、MPが空になると攻撃できないため注意です。MPはしばらく攻撃しないとたまっていきます。また、アイテムを消費することで一定時間MPを消費しないようにすることも可能です。

レンジャーは遠距離タイプ。銃や弓といった遠距離武器で離れた敵を攻撃できるのが特徴です。また、アイテムを消費することで動物が召喚でき、一緒に戦ってくれます。

基本三人のうち誰を使っても問題なく、得意なキャラでクリアすることも可能ですが、ステージやボスによって得意不得意がバランスよく分かれているため「このステージにはこのキャラ」という形で、全キャラ使用して進める点はうまく作られているなと感じました。

またそれぞれ装備できる武器も違うため、王道ではありますがしっかり差別化されていたのは良かったです。いつもは近接タイプを選びがちな僕ですが、今回は三人ともバランスよく使用できたので良かったです。

気になった点

武器によって使い勝手に差がある

本作は各キャラ様々な武器を獲得して装備できるのですが、武器によって使い勝手にかなり差がでてしまっていたのが残念でした。

特にメイジとレンジャーの武器は厄介で、メイジは基本武器以外はすべて当てづらいものばかりで使い勝手が悪いものが多かったです。

レンジャーの場合も武器によって攻撃範囲が違うのですが、銃系の武器は離れた場所で小さな爆発のようなエフェクトが出るだけで、当たっているのかいないのかわかりづらかったです。さらに敵よりも後ろでエフェクトが発生することもあり、距離感がよくわかりませんでした。

もう少し全体的にバランスよく作ってくれたら良かったなと思います。ただ、ある1種類の武器だけはどのキャラも使い勝手が良く非常に強力でした。バランスブレイカー?

ゲーム開始時に日本語を選択するのがちょっと面倒

本作のプレイを始める前タイトル画面より先に言語を選択する画面が出てくるのですが、起動すると毎回選択する必要があるためちょっと面倒でした。

大したことではないんですが、毎回選ぶのではなく、設定で変更できて永続的に変更された状態なっていると良いなと思いました。

まとめ

ここが良かった
  • ステージごとに得意不得意がある三人のキャラクター
ここが気になった
  • 武器によって使い勝手に差がある
  • ゲーム開始時に日本語を選択するのがちょっと面倒

レトロな要素と現代の要素がミックスされたローグライトアクションです。メガドライブ作品として開発されたこともあり、昔ながらの不便さもあり、かつクリアまでのプレイ時間も短い作品です。

ただ、古き良きレトロゲームが好きな方や、シンプルなローグライト作品が好きな方はきっと楽しめると思いますので、気になった方はぜひ一度プレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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