【感想・レビュー】アクトレイザー・ルネサンス(Actraiser Renaissance)

こんにちは、まよねーずです!

東京ゲームショウオンライン、すでに既出のタイトルばかりで隠し玉もなく、あまり良い情報がでなくて残念でした。

僕が実際に足を運んでいた頃はゲームショウで初お披露目みたいな流れが多かったんですが、いつからそういったお楽しみはなくなってしまったんでしょうか。

今回のオンライン配信を見て、ビットサミットのようなワクワク感が欲しいなと感じてしまいました。そんな僕は未だにビットサミットに足を運んだことがありません。ぐぬぬ…。

そういえば「メトロイドドレッド」発売されましたね。僕も欲しいんですが罪(積み)がたまりすぎていて今購入するべきではないなと感じました。

インディー作品もかなり積みあがってるので、持っているものをクリアしてから腰を据えてプレイしたいと思います。でもみんなの見てると楽しそうだなぁ…。良いなぁ…早くも気持ちが揺らぎそうです。

さて今回は、あの往年の名作が満を辞してリメイク!「アクトレイザー・ルネサンス(Actraiser Renaissance)」です。

Sponsored Link

アクトレイザールネサンスについて

開発スクウェア・エニックス、ソニックパワード
リリースプラットフォームSteam、PS4、Switch、iOS、Android
価格Steam:¥3,520
PS4:¥3,520
Switch:¥3,520
iOS:¥2,440
Android:¥2,440

本作はスーファミ時代にリリースされ人気を博した名作アクションRPG「アクトレイザー」のリメイクです。

開発はスクエニともう一社、目立たないけど堅実なタイトル開発が魅力のソニックパワードが手掛けています。フロムジアビス、好きです。

9月に配信されたニンテンドーダイレクトでまさかのサプライズ発表があり、トレーラーを見た時はスクエニグッジョブ!と心の中で叫びました。

さすがにクインテットの開発陣はいないようですが、よくリメイクに踏み切ってくれたと思います。プレイ後に色々思う所はありましたがリメイクしてくれたことには感謝感謝です。

という訳で、Switch版を購入してプレイしたので、Switch版ベースでレビューしていきます。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

魔を払い人を導く神の物語

本作は魔王サタンによって滅びてしまった地上。主人公は過去に魔王サタンと戦った神で、その際に力を失い長い眠りについていました。

サタンによって地上が汚されたことで主人公は再び目覚め、お供の天使と共にサタンとその下僕たちに戦いを挑みます。しかし先の戦いで失った力は大きく、今の力ではサタンには到底かないません。

そこでまずは人間の信仰心を増やし神の力を取り戻すため、人間が住めなくなってしまった地上を取り戻し、人間を増やしていくことになります。

しかし復活したての人間はまだ赤ん坊のような状態のため、天使や神による奇跡を使って人間達を導き、大地を開拓していく必要もあります。

神は魔物達と戦い、人間を導き大地を開拓し、来たる魔王サタンとの戦いに備えていきます。

アクション、クリエイション共に豪華になったクリエイトアクションRPG

オリジナルを知らない方も多いかもしれないので、まずはアクトレイザーという作品について解説しますね。

プレイ当時から斬新だと思っていたんですが、アクトレイザーは神を操作して大地や人間を救うため戦う横スクロールのアクションゲームパートと、天使を操作して人間を導き街や村を開拓していくクリエイションパートの二つのジャンルが楽しめます。

アクションパートでは、サタンに滅ぼされた各地域がステージになっています。ステージは地域ごとに人間を復活させるためのACT1、復活後クリエイションパートを挟み、地域に巣食う魔王の眷属をを倒すACT2の二部構成となっています。

ACT1、2共にステージラストにはボスが待ち構えており、手に汗握る戦いが楽しめます。アクションパートでは剣での攻撃の他に各地で手に入れた強力な魔法を使用することができます。

続いてクリエイションパートはアクションパートのACT1をクリアしたタイミングでできるようになるのですが、人間を復活させたものの生まれたての赤ん坊のような状態である人間を導き、大地を開拓していきます。

途中、魔物の巣から沸いた敵の妨害がありますが天使の弓矢で倒したり、巣の場所まで人間を導くことで魔物の巣を封印することができます。そしてさらに大地を開拓していきます。

本作はそんな2つのジャンルをうまく融合したオリジナル版のおもしろさは変わらず、様々な面でパワーアップを遂げた作品として生まれ変わっています。

良かった点

現代風にアレンジされ遊びやすくなったアクションパート

SFC時代はとてもシンプルな横スクロールアクションだったのに対し、本作は攻撃がコンボになったり、上下に攻撃を繰り出せるようになったりと現代風にアレンジされ、よりバトルを楽しめるようになりました。

中でも新しく追加されたバックステップがかなり有能すぎるため、敵の攻撃やトゲトラップもものともせず進んでいけるあたりは「今回の神すげぇ!!」となりました(笑)

また、敵を倒すと宝石を落とすのですが、宝石をたくさん集めていくとキャラクターに追加こうかが付与されます。

最大になると攻撃力と魔法攻撃力が+100%、さらには一度やられても一度だけ自動で復活できるという凶悪な効果を得ることができます。

コンボやバックステップのおかげで敵やボスをサクサク倒せるため、アクションが苦手な方やオリジナル版をクリアできなかった方にも、かなり優しいつくりになっている点は良いと思います。

ちなみにネタバレになりますすが、クリア後は裏ボスと戦えるアクションパートなんかもあるので、まだクリアしていない方はお楽しみに!

RTS要素の追加により戦略的な要素も楽しめるクリエイションパート

アクションパートだけでなく、クリエイションパートもパワーアップしています。

オリジナル版は天使を操作して魔物の妨害を退けながら土地を開拓していくだけでしたが、今回は主に2つの要素が追加になっています。

一つは魔物の巣を封印する際に、巣の中にある魔物の発現器を破壊するアクションパートの追加、もう一つは「魔群の侵攻」と呼ばれるRTSの追加です。

魔物の巣の封印は通常のアクションパート同様、神を操作して進めます。フロア内に散らばる魔物の巣の小さな核を破壊していき、すべて破壊すると発現器がむき出しになるので、それを破壊すればクリアです。

そして「魔群の侵攻」は街を破壊しようと侵攻してくる魔物の群れを、砦や英雄と呼ばれるキャラクターを配置したり、神の奇跡を魔物に発動したりして街を守るというRTSパートです。

本格的なRTSではないためそこまで難しくはないですが、少し配置を考えないとやられてしまうくらいの難易度はあります。僕はRTSが苦手なため何度もやられました…(笑)

ただ土地を開拓するだけでなくそれを守るといった要素も追加になったことで、さらに遊びの幅が広がったように感じます。

英雄のイベントが追加されストーリー性が増した

アクションパートやクリエイションパートをクリアするだけでストーリー性はなかったオリジナル版ですが、本作ではオリジナルにはなかったストーリー性が追加となりました。

各地域のクリエイションパートが開始すると、ストーリー上で魔王を倒すために重要な「英雄」と呼ばれるキャラクターが登場し、彼ら彼女らが英雄になるまでの物語が進行していきます。

各地域ごとに登場する英雄は異なり、様々な英雄が登場します。英雄たちはそれぞれ心に傷を持っており、街に住む住民や神、天使と交流することで少しずつ心を開いていきます。

基本一立ち絵で進むためドラマチックな展開はありませんが、英雄一人ひとりをしっかりと掘り下げている点は良かったと思います。

ちなみにRTSパートでは英雄たちも一緒に戦ってくれます。英雄によって特徴が違うためそれぞれに適した指示を出すとかなり強力な戦力になってくれます。

気になった点

無駄な水増し要素が多い

オリジナルがとても好きなため、いつもより辛口になっていますがご容赦ください。

オリジナルのゲーム性を崩さす色々な要素が追加したのはすごいと思いますが、正直水増し要素が多いと感じました。

アクションパートは魔物の巣を封印する際のアクションパートが追加されましたが、ただ発現器を破壊するだけなのでおもしろみはなく、アクションパートを水増しするために追加された感が強いです。

また、クリエイションパートもRTSが追加されたのは良いんですが、RTSは頻繁に発生するため開拓の妨げになる時があり、かつ無駄に長いため何度もプレイしているとうんざりしてきます。

英雄イベントは頻繁にイベントが発生するものの、ずっと立ち絵で展開している割にはセリフ以外あまり変化もなく選択肢もないため、できの悪いアドベンチャーゲームをやらされている感が強かったです。

アクションパートに至ってはむしろ魔物の発現器破壊はいらなかったです。RTSや英雄イベントはほどほどのボリュームで良かったように思います。

アクションパートとクリエイションパートのバランスが悪い

これに関してはもう少しなんとかできなかったのかと感じますが、アクションパートとクリエイションパートのバランスがかなり悪かったです。

アクションパートは発現器破壊以外の要素はほとんど追加されていないため、オリジナルとほぼ変わらないボリュームです。

しかしクリエイションパートはRTSとイベントが追加され、それが結構時間がかかってしまうこともあり、アクションパート3、クリエイションパート7くらいの割合でクリエイションパートをプレイしている時間が長いです。

オリジナルはクリエイションパートのボリュームもそこそこだったのでそこまで感じなかったので、もっとバランスの良い配分にしてほしかったです。

こんなバランスの悪い配分になるなら、ぶっちゃけオリジナル版と違ってしまっても、新しい地域を追加するとかして良かったんじゃないかと思いました。

まとめ

ここが良かった
  • 現代風にアレンジされ遊びやすくなったアクションパート
  • RTS要素の追加により戦略的な要素も楽しめるクリエイションパート
  • 英雄のイベントが追加されストーリー性が増した
ここが気になった
  • 無駄な水増し要素が多い
  • アクションパートとクリエイションパートのバランスが悪い

スクエニの魔改造により色々な粗が目立つ作品でした(僕がオリジナルのファンなので気になる点が多かったというのもありますが…)。

でもアクションパートのおもしろさや、アクションが苦手な人でもクリアできるレベルデザインは本当にすごいと思いました。

当時オリジナル版をクリアできなかった方や、アクトレイザーを知らない方にはぜひ本作をプレイしていただきたいです。もちろん本作をクリアしたらオリジナル版もプレイしてみて欲しいです。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

Sponsored Link