【感想・レビュー】Momodora: 月影のエンドロール(Momodora: Moonlit Farewell)

こんにちは、まよねーずです!

先日、本ブログ運営で使っているXサーバーより、料金改定のお知らせが届きました。それによると、僕が使っているサーバー費用も上がるとのこと。

最近物価高が騒がれていますが、もう少し何とかならないものかなぁ、なんて考えちゃいますよね。

物の値段は上がるけど、仕事の給料は上がらず…切ないですね…、って完全におじさんの愚痴になってますね。いかんいかん。ゲームの話をせねば。

という訳で今回は、長く続いたメトロイドヴァニアシリーズの最終章「Momodora: 月影のエンドロール(Momodora: Moonlit Farewell)」です。

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作品について

開発元Bombservice
リリースプラットフォームSteam、PS5、Switch、Xbox Series X|S
販売価格Steam:¥1,680
PS5:¥1,680
Switch:¥1,680
Xbox Series X|S:¥1,680

本作は「momodra: 月下のレクイエム」や「Minoria(ミノリア)」などのメトロイドヴァニア開発でおなじみのブラジルのインディーゲームスタジオBombserviceが手掛けた作品です。2010年から続くmomodraシリーズの最終章として、2024年1月にリリースされました。

以前momodra月下のレビュー記事で「シリーズごとのつながりはないと」と書きましたが、どうやら本作はmomodra3とmomodra月下と繋がりがある模様です。

そんなメトロイドヴァニアとして長期に渡って続いたシリーズの最終章、僕はSwitch版を購入してプレイしてみました。

奪われた黒き鐘を取り戻せ

舞台はmomodra3より5年後の世界。コホの村では不吉な鐘の音が響き、鐘の音に誘われた悪魔達の脅威に脅かされていました。黒き鐘が何者かに奪われたことが原因です。

主人公であるコホの村の司祭長モモは、悪魔を呼び寄せる黒き鐘を鳴らした者を見つけるため、洞窟の中を探索していました。

群がる悪魔達を退けつつ洞窟の奥へと進むモモ。奥へ進むと大きな悪魔が彼女に襲い掛かります。猛攻に耐え何とか悪魔を退けますが、悪魔との戦いで地盤が崩れモモは地下深くへと落ちてしまいます。

目を覚ますとそこはモモの家。セレザが心配そうに見つめていました。どうやらモモは地下深くで気を失っていたところを、仲間のドラに助けられ村まで運ばれたようです。

モモは起き上がると改めて探索を再開するため、まずは待っていると言っていた族長の元へ向かいます。族長より改めて黒き鐘捜索の任務を言い渡されます。

黒き鐘を奪ったのは一体何者なのか、そして鐘はどこにあるのか?このまま黒き鐘が見つからなければ、ルンの村どころか世界が大変なことになってしまいます。モモは何としても鐘を見つけるべく世界を探索していきます。果たしてその結末はいかに。

シリーズ集大成とも言えるメトロイドヴァニア

本作はmomodra3でも主人公を務めたモモが主人公。モモを操作して、黒き鐘を奪った者を探すため、悪魔を討伐しながら世界を探索していくメトロイドヴァニアです。

まず目を奪われるのは非常に美しいドットグラフィック。1から知っている身としては回を重ねるごとにグラフィックが洗練されていくのを見ていますが、最新作はこうも綺麗になったかと驚きです。

momodra月下も綺麗でしたが、本作はさらに綺麗です。全体的に以前の作品よりも引きの画面になったからかより全体が見渡せるようになり、ドットの細かさもよく分かります。

そんなドットのクオリティに比例して動きも非常に滑らか。足元から指先までひとつひとつがとても細かく動きます。

バトルはシリーズおなじみのカエデの葉を使った近接攻撃や、弓を使った遠距離攻撃が主体のオーソドックスなもの。momodra月下からの動きを踏襲しているため、回避やジャスト回避もあります。

美麗で滑らかなドットグラフィックも相まって操作はシンプルながら非常にスタイリッシュなバトルが楽しめるようになっています。

momodra月下から増えた大型ボスとのバトルも、ボスがさらに動くようになったため、非常に楽しいバトルとなっています。主人公と同じ等身のボスもより画面内をビュンビュン動き回ります。早くて追えない…。そして相変わらずの高難易度。一撃一撃が恐ろしく痛い…!

バトルではしっかり回避しつつ攻撃を当てていくことが重要になりますが、あまりに厳しい場合は、難易度を下げたり、セーブポイントである鐘の聖堂に硬貨扱いとなる月明かりのかけらをお供えすることで、体力と魔力が徐々に回復するバフが付けられるので活用しましょう。

紋章による自由なカスタマイズ

本作からの要素として紋章システムが加わりました。探索中に様々な効果を持った紋章を獲得できます。紋章は探索中に獲得したり、セーブポイントにいるセレザから購入することができます。

セレザから購入できる紋章は最初は少ないですが、物語を進めていきセレザとのきずなが深まると、購入できる紋章が増えていきます。

紋章自体も最初は2つしかセットできませんが、探索中に魔導書を獲得するとセットできる数を増やすことができます。紋章の組み合わせは自由なので、自分好みにカスタマイズ可能です。

ちなみにホロウナイトやラビリビのように、複数の枠を埋めてしまうような紋章は存在しないせず純粋に1枚1セットとして扱われます。セットできる枚数まで自由に組み合わせが可能になっているのは嬉しいです。

紋章それぞれが様々な効果を持っており、攻撃の見た目が変化するものもあるため、色々な組み合わせを試したくなります。

個人的に火力は下がるけど、少し離れた敵に攻撃ができるようになる紋章を付けて進むのが良かったです。本作は昔から攻撃範囲がせまかったので…(それもあったからか、今作ではコンボ攻撃の最後が少し離れた場所まで攻撃できるようになりました)。

相変わらず敵の一撃が重い

momodraシリーズが高難易度である所以だと思うのですが、やはり敵の一撃が重いです。本作は体力や魔力の上限が結構な頻度でアップでき、数値自体も大きく見える(650とか800とかドラクエばりに…)のですが、敵の攻撃で半分以上持っていかれることがざらです。

そのため一撃でも食らえば瀕死になることも多く、あまり数値の恩恵はないように感じました。それならここまで数値大きくする必要はなかったんじゃないだろうか。

そして相変わらず攻撃力アップのアイテムはあるが防御力アップのアイテムはない…。ちょっとバランスが悪いように感じるのは僕だけでしょうか?それで難易度を調整しているんだとすれば、その辺りはもうちょっと改善して欲しかったです。

まとめ

ここが良かった
  • シリーズを重ねたことで洗練されたドットグラフィック
  • シンプルながらスタイリッシュなバトル
  • 好みによって自由にキャラクターをカスタマイズできる紋章システム
  • モモをはじめとした魅力的で可愛いキャラクター達
  • momodra3やmomodra月下をプレイしていなくても問題なし(プレイしていると少しニヤリとできる程度)
ここが気になった
  • 敵の一撃が重く、体力上限アップの恩恵が感じられない(でもアップさせないと一撃でやられそうではある)
  • 難易度の調整が雑に感じる(攻撃力上がるけど防御力上がらないとか)
  • ファストトラベルの解放タイミングが遅い。かつ場所が限定的(なので少ない)

全体的にこれといった目新しさはないですが、美麗なドットグラフィックには目を奪われること間違いなしです。

シリーズファンはもちろん、オーソドックスなメトロイドヴァニアをプレイしたい方にもプレイして欲しいメトロイドヴァニアとして丁寧に作られている作品なので、気になった方は一度プレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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