【感想・レビュー】ぶっ飛んだ世界観が魅力の時間操作アクション『チェルシーさんは7の魔神をぶっ殺さねばならない(Bunny Must Die! Chelsea and the 7 Devils)』

こんにちは、まよねーずです!

いよいよ来週「ゴーストオブツシマ」が発売されます。発表された時からずっと楽しみにしていたので、すごくドキドキです。話によるとあの黒澤明監督作品のように白黒でゲームがプレイできる「KUROSAWA Mode」なんていうのもあるようでちょっと気になっています。黒澤映画のような演出が楽しめるとのことですが、いやはやとにかくゲームはどんな感じになるやら。

さて今回は『チェルシーさんは7の魔神をぶっ殺さねばならない』です。

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チェルシーさんは7の魔神をぶっ殺さねばならないについて

開発PlatineDispositif
リリースプラットフォームPS4、Vita
※Steam版もあったのですが販売終了となりました。
価格PS4:¥1,500
※PS4、Vitaどちらかを購入すると無料で片方がダウンロードできます。

本作は国内の同人サークルPlatineDispositifが開発した作品です。かれこれ14年前にリリースされた作品で、今でこそインディーゲームという言葉が主流になっていますが、この頃はまだ同人ゲームと名前が主流でした。

国内同人らしいぶっ飛んだ世界観、コミカルなキャラクターが好評でジワジワとファンを集め、そこから10年という歳月を経て2016年にPS4とVitaでもリリースされました。ちなみに僕がプレイしたのはPS4版になります。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

バニーさんが自分の耳を元に戻すため7体の魔神をぶっ殺す話

1999X年物語の舞台となる世界では世界猫戦争が発生、その際使用された猫兵器により、本作の主人公バニーさんはうさ耳とは別に猫耳が生えてしまうという呪いにかかってしまいます。

猫なのうさぎなのか分からなくなってしまったバニーさんはその呪いを解くべく、突如現れた太った神の使いに導かれて、呪いを解くことができるという魔神の洞窟にたどり着きます。

しかし突如現れた暴れ牛によって太った神の使いが殺されてしまいます!その後バニーさんは洞窟に取り残されてしまいますが、とりあえず洞窟内を探索していくという物語です。

動きにメトロイドっぽさがあるメトロイド寄り

本作はレベルや装備はなく、アイテムを獲得してスキルや強化を行っていくメトロイド寄りです。動きもメトロイドっぽさがあり、特にジャンプの浮遊感が同じような感じになっています。見た目はちょっと古めかしいですが、国産らしく可愛らしいバニーさんが2Dで表現されています。

特徴的なのは時間を停止できるという点、タイムゲージを使用して時間停止や巻き戻し、早送りが可能です。それにしてもメトロイドヴァニアは意外と時間操作スキルのある作品が多いですね。使いやすいんですかね。ちなみに回復は敵や蝋燭を破壊すると出てくるタイムジェムで行います。

また、本作はかなりの高難易度となっています。PC版では容赦なくユーザーを苦しめてきましたが、PS版には集めたタイムジェムを使って自身を強化できる要素が追加されています。使用するかしないかは選択できるため、コアユーザーやライトユーザーどちらにも対応したつくりになっています。

良かった点

巻き戻しや加速ができる時間操作

本作は時間を操ることで進んでいきます。すぐに閉まってしまう扉を時間を停止して通ったり、時間を巻き戻して扉を通れる状態にしたりと、ユニークなスキルがあります。過去に紹介した作品にも時間停止はありましたが、時間を巻き戻せるのは本作が初めてです。

時間を操作して越えていくパズル要素があるマップもあったりと作りがとてもしっかりしています。そして時間停止という事で攻撃にも利用できます。時を止めて敵の前に無数の武器を並べ某スタンド使いよろしくって…これ前にも話しましたね。まあそんな感じです。

ぶっ飛んだ世界観がおもしろい

本作は世界観がかなりぶっ飛んでいます。まずタイトルに出てくるチェルシーさんはバニーさんのことではありません。その時点で衝撃ですがバニーさんが戦う魔神も癖の強いキャラが揃っています。

突然「ピョアアアアー」と叫ぶ移動式砲台(これも魔神の一体です)や、日本語が通じないリーゼントなドラキュラとか、さらには本物の猫まで!そんなぶっ飛んだ世界やキャラクターがおもしろかったです。呪ってやる。

ちなみにタイトルは『チェルシーさんは7の魔神をぶっ殺さねばならない』ですが、海外タイトルは『Bunny Must Die! Chelsea and the 7 Devils』です。あ、バニーさんいた!

武器がしっかり差別化されている

本作は武器が数種類あるのですが、マップ内に設置された灯りを破壊すると武器チェンジアイテムが出現し、取ると武器が変化する魔界村のような仕組みです。

オーソドックスなナイフやブーメラン、近接特化のレーザーブレイドに慣性が効きすぎるチェーンハンマーなど様々なものがあります。しかも武器をチェンジすると操作がガラッと変わるうえに、選択した武器によってボスの倒しやすさが変わったりする点が面白かったです。しっかり差別化されているのは良いですね。

気になった点

操作性が悪い

正直、本作を高難易度たらしめている理由の一つではないかと思います。本作は大量のトゲ地帯や制限時間内の扉通過など様々なトラップが多いです。それをクリアするにはしっかりとした操作が重要なのですが、とにかく操作性が悪い。

操作によってジャンプのモーションや高さが変化するため使いづらい、壁蹴りのタイミングがわかりづらく失敗しやすいなど、細かい点で気になるところが多いです。しかもこの点はPS4/Vita版でも変わらずに残っています。もう少し操作が快適ならもっと楽しめたのにと個人的に思いました。

武器を切り替えないと進めない場所がある

本作はランダムで武器が切り替わる魔界村方式と説明したのですが、それが原因で進行が止まってしまう箇所があります。ある敵を倒さないと進めない場所があるのですが、その敵を倒すにはある武器でないとダメで、他の武器では何度攻撃を当てても倒せないという厄介さ。

ランダムにしたならせめてそういうトラップはなくしてほしかったです。僕はここでかなり時間を浪費し一度クリアを諦めそうになりました。

まとめ

ここが良かった
  • 巻き戻しや加速ができる時間操作が楽しい
  • ぶっ飛んだ世界観がおもしろい
  • 武器がしっかり差別化されている
ここが気になった
  • 操作性が悪い
  • 武器を切り替えないと進めない場所がある

正直バランスは悪いです。万人にオススメしたいかと言われると難しいです。ただ人によってはガツンと刺さる要素を秘めていますので、ぜひ腕に自信のある方はプレイしてみてください。

では今回はこの辺で。
また次回!

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