【感想・レビュー】8Doors: Arum’s Afterlife Adventure(エイトドアーズ)

こんにちは、まよねーずです。

先日コロナウィルスのワクチン2回目を接種してきたんですが、見事に副反応が出て熱と戦ってました。

「バカだから何の影響もないだろう」なんてたかを括っていたにも関わらずまさかの高熱。しかも喉も痛いし頭も痛い。最初は風邪なんじゃないかと思ったくらいのレベルでした。

久しぶりに熱を出したのもあってえらいダメージを受けた訳ですが、いやー、副反応って怖いですねぇ。まさかここまでとは。

ちなみに今回副反応が出たおかげで、自分はバカでない事がわかりました、やったね(本当か?)。

さて今回は、父親を探して少女が冥土を旅するメトロイドヴァニア「8Doors: Arum’s Afterlife Adventure(エイトドアーズ)」です。

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8Doorsについて

開発Rootless Studio
リリースプラットフォームSteam
価格Steam:¥2,050

本作は韓国のスタジオRootless Studioが手掛けた作品です。韓国に伝わるおとぎ話「バリ姫物語」が題材となっているそうです。バリ姫物語、結構有名な話のようですが、僕は今回初めてその名前を耳にしました。

そんな本作は以前行ったkickstarterでは残念ながらゴールに達成できなかったのですが、その後も開発が行われ、今年2021年4月8日にリリースを果たしました。

リリース後はなかなかの評価でたくさんの方がプレイしているようです。僕もずっと気になっていた作品だったため、Steam版を購入してプレイしました。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

謎の死を遂げた父親を探す少女の冥土への旅路

主人公のアルムは父親を失った少女。棺の前で涙を流す彼女前に、謎の幽霊が姿を現します。幽霊は一つの鈴と男二人の写真を渡して姿を消します。

どうやら父親の死は原因不明らしく、なぜ死亡してしまったのか分からない状況。そしてこの鈴を男たちに渡すことで冥土に行けるとのこと。

アルムは男たちの船で海に向かい、海から飛び込んで冥土へと向かいます。冥土に向かうと突然異形の亡霊に襲われそうになります。

その時赤い仮面を付けた少年が彼女を助けてくれます。少年はアルムが現世の人間だとすぐ気づき、ここに来た理由を聞きます。

少年は彼女に自分の使っていた武器を渡し「死亡旅閣に行け」と告げます。そしてアルムは少年からもらった武器を手にし、少年の言っていた「死亡旅閣」へと向かいます。

なぜ父は死んでしまったのか、原因不明の死というのはどういうことなのか?今は何もわからない状態ですが、冥土を巡ることでその真相に近づいていきます。

果たして彼女は父の死の真相にたどり着くことができるのでしょうか。小さな少女の冥土での旅が今始まります。

特徴的な色味のイラストが目を引くメトロイド寄り

本作は冥土の世界で繰り広げられるアクションアドベンチャーです。イラストで表現された冥土の世界を巡っていきます。

目を引くのはやはり独特な色使いだと思います。基本色は白と黒で構成されていて、アクセントとして赤が加えられた独特の色味をしています。

ゲーム内容はオーソドックスなメトロイド寄りのメトロイドヴァニアで、様々なロケーションを巡り強化アイテムやスキルを獲得して進んでいきます。

強化要素は充実していて「死神の黎明」というアイテムを獲得することで、スキルツリーからスキルを習得できます。スキルツリーの中には獲得したスキルにさらに付加効果をつけるものなどもあり、移動にも戦闘にも役立つものが豊富です。

また、探索以外にも他にも収集要素やクエストなど、楽しめる要素が豊富にあって楽しめます。

良かった点

独特な色味で表現されたグラフィック

まず一番目を引くのは本作のグラフィックです。先ほども話しましたが、白と黒、そして赤を使った独特な色味で世界観やキャラクターを表現しています。

モノクログラフィックは無機質な感じが出やすいんですが、まったくそんなことはなく、むしろカラフルな色味よりも目に残りやすいです。

さらに赤が入ることで全体が強調され、より世界観とキャラクターを魅力的に表現しています。

舞台が冥土ということもあり、色味を三色にしぼることでそれがより強調され、冥土という世界にとてもマッチしているなと感じました。よく三色でここまで表現できたなと思いました。

キャラクター切り替えで二倍楽しい

基本アルムを操作して進んでいく本作ですが、実はもう一人?操作できるキャラクターがいます。カエルのガマテンです。

いつもはアルムの頭の上に乗っているガマテンですが、ボタン一つでガマテンが大きくなり、アルムを頭に乗せて操作することができるようになります。

場所によってはガマテンでないと進めない場所もあり、そういった時はガマテンに切り替えて進むんですが、実はそれだけではありません。

なんとガマテンのまま敵と戦ったり、移動したりすることもできます。バトルでは自慢の下を伸ばして敵にダメージを与えます。もちろんスキルを獲得すればアルム同様二段ジャンプもできるしエアダッシュだってできます。

操作はアルムと遜色なく使えるため、ガマテンですべてのボスを倒すなんて人も出てくるんじゃないでしょうか。それぐらいしっかりと操作ができるのはかなり良かったです。

探索にも使用できる武器の種類が豊富

本作の武器はかなり豊富で、全部で7種類というラインナップ。しかもどの武器も探索にも利用できるようになっていて、その武器特有の性能を持っています。

例えば剣であれば一部ではありますが、敵の飛び道具を弾き返したりすることが可能で、弓は遠く離れたスイッチを操作できたりします。

さらに傘では上から降り注ぐ滝の下を通ったり、空中で傘を広げてゆっくりと浮遊したり、扇子は巻き起こす風で風力スイッチを回したりと用途も豊富です。

しかもどの武器も必ず用途があり、使わないで腐らせる武器はありません。これだけの数があって用途がしっかりしているのはすごいと思いました。

なかなかこれだけの数はありませんよね。これ以外にもスキルがあるんだからさらにですよね。でもすべてのスキル、武器をしっかり利用できる場所が用意されているので十分楽しめる点も良かったです。

気になった点

イベントシーンが自動で進まない時がある

これはちょっとしたバグなのかなと思うんですが、イベントシーンは自動で進んでいくんですが、イベントの終わりがずっと動かない時があり、ボタンを押さないと先に進まない時があります。

自動で進むイベントのため特にボタンを押すナビもないため、最初僕はフリーズしてしまったのかと思い一度ゲームを落としたこともありました。

ちょっとしたことであるとはいえ、これはバグじゃないかと思うため、今後修正してほしい内容です。

回復アイテムの回復量が少ない

本作の回復アイテムはダークソウルと同じチャージ式の回復アイテムで、セーブポイントで上限が回復可能で、使用回数の増加や回復量アップもできるようになっています。

しかし回復量が他の作品よりも少なく感じました。回復量アップも結構な数できるのですが、その割に回復量が増えた感覚は少なく、最大レベルの回復量でも4割くらいしか回復できません。

敵の一撃が結構重くトラップも多く被弾しやすい作品で、全体的に難易度が高い作品なんですが、回復量が少ないため2回連続で使わないと8割くらいまで回復せず、すぐそこを尽きてしまうのはキツかったです。

まとめ

ここが良かった
  • 独特な色味で表現されたグラフィック
  • キャラクター切り替えで二倍楽しい
  • 探索にも使用できる武器の種類が豊富
ここが気になった
  • イベントシーンが自動で進まない時がある
  • 回復アイテムの回復量が少ない

独特の色味がうまく世界観を表現している遊び応えのあるメトロイドヴァニアです。メトロイドヴァニア好きはもちろん、プラットフォーマー好きの方も楽しめる要素満載なので、気になった方はぜひプレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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