【感想・レビュー】Mandragora: Whispers of the Witch Tree(マンドラゴラ)

こんにちは、まよねーずです!

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。いつもよりちょっと少ない日数ではありましたが、出かけたりしたでしょうか。

そんな僕は珍しく結構外に出ていました。札幌地下街をブラブラしたり、地下鉄やバスに乗ってちょっと遠出してみたり。

久しぶりに出かけると楽しいですね。家の中にいたらわからない発見も色々あり、たまにはこうやってリアルオープンワールド(!?)を楽しんでみるものだなと思いました。

そんな中でもちゃんとゲームはクリアしましたよ!という訳で、今回は待望のソウルライク系メトロイドヴァニア「Mandragora: Whispers of the Witch Tree(マンドラゴラ)」のレビューです。

本作は暴力シーンやグロテスクなシーンがあるため、苦手な方はご注意ください。

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作品について

開発元Primal Game Studio
リリースプラットフォームSteam
※他プラットフォームは9月4日にパッケージ版にてリリース予定
価格Steam:¥4,950

本作は、ハンガリーのブダペストが拠点のスタジオ、Primal Game Studioが手掛けた作品です。

ソウルライク系メトロイドヴァニアとして2022年に発表され、今年2025年の4月17日にSteam版がリリースされました。

他プラットフォームでもリリース予定はあるそうですが、そちらはパッケージ版とのことで、ダウンロード版がリリースされるかは不明です。

最初の発表から楽しみにしていた作品だったため、リリース日にSteam版を購入して遊んでみました。

崩壊の一途をたどる世界で繰り広げられる異端審問官の戦い

本作の舞台は次元の裂け目から闇の力があふれ出し、そこから放たれた怪物たちによって滅びの一途を辿る世界フェールドゥーム。人類はあふれ出す怪物の脅威から身を守るため壁を築き、その中で暮らしていました。

そんな世界にある緋色の都の路上で育った主人公は、秘術を扱う力を持っていたため教会に引き取られ異端審問官として教会に仕えていました。

ある日、教会に大きな棺桶のようなものが運ばれてきます。教会の最高責任者である神官王は人類が現在のような状況になった話と共に重々しい棺桶を開きます。

その中にはおぞましい姿をした怪物がいました。この怪物は魔女と呼ばれ、世界崩壊の元凶はこの怪物だと神官王は言います。

神官は自らに宿る神の力で魔女に浄化という救いを与えようとします。その光景を黙って見ていた主人公でしたが、何かを察したのか魔女に槍を突き立て殺してしまいます。

その時魔女から主人公に向かって光が流れていきます。民衆は魔女が取り憑いたと騒ぎ立てますが、神官王が神の力を授かったと言い放ちその場を抑えます。

騒動の後、主人公は神官王から叱責を受けると、先ほど殺した魔女の仲間である魔女を教会まで連行してくるという、新しい任務を与えられました。

こうして主人公は魔女を探す旅に出ることとなります。しかしそんな主人公に異変が。頭の中に謎の声が聞こえてくるのです。一体この声は何なのか、その答えはこの旅の中で徐々に明らかになっていきます。

魔女と共に混沌とした世界を旅するソウルライク系メトロイドヴァニア

暗く陰鬱とした世界フェールドゥームを舞台に異端審問官として、様々な怪物たちと戦いを繰り広げていくダークファンタジー。3Dグラフィックながら横スクロール2.5Dで展開されるソウルライク系メトロイドヴァニアです。

本ブログでも様々なソウルライク系メトロイドヴァニアをレビューしていますが、本作も他作品のようにオーソドックスなソウルライク系メトロイドヴァニアとなっています。

ゲーム開始時は簡単なキャラクターメイクとクラスの選択を行います。クラスは6種類から選択できるようになっており、選択したクラスによって能力が変化しますが、初回でクラスを選択してもゲーム進行中他クラスにも変更することができるので安心です。

ゲームはストーリーとなるメインクエストをこなしながら各地を探索していきます。メインクエスト以外にもサブクエストや特定の敵を討伐するバウンティなどのクエストもあります。

もちろんメトロイドヴァニアなので、クエストとは一切関係のない場所へ行ったり、そこでボスとのバトルもあったりします。

また、本作はメインボス以外にもミニボスと呼ばれる中ボスのような存在がおり、倒すとスキルやアイテムを獲得できます。ストーリー進行上必ず戦うミニボスもいれば、サブクエストだったり、ストーリーとは別で戦うミニボスもいます。

また、本作の特徴的な要素として「エントロピー」という世界があります。冒頭のストーリーで書いてある次元の裂け目の中の世界で、現実世界とは違う場所です。

エントロピーの中では生命のオーラと呼ばれるゲージが徐々に減少していきます。生命のオーラが尽きてしまうと強制的に現実世界に戻されてしまうため、残量に気を付けながら探索をする必要があります。

本作はソウルライク要素として死亡してしまうと経験値をその場に落としてセーブポイントまで戻されてしまいますが、生命のオーラが尽きた場合は死亡にはならず、強制的に入口に戻されてしまうだけなので安心です。回復アイテムもチャージされた状態になるのでお得です。

ただエントロピー内はちょっとしたプラットフォーマー要素のあるエリアとなっているため、そういったものが苦手な方は要注意です。僕も下手の横好きタイプのため非常に苦労しました。

ちなみに余談ですが、本作はあるソウルライク系メトロイドヴァニア作品とコラボしているようで、とある場所でその作品に出てくるボスと戦うことができます。何の作品かは伏せておきますが、僕のようにソウルライク系メトロイドヴァニア好きな方なら「塩」と聞いただけでピンとくると思います(超ヒントかも)。

スキルツリーでのキャラクターカスタマイズが豊富で住み分けもしっかり

前述していますが、本作は6つのクラスから1つを選んでゲームを進めて行きます。各クラスは脳筋パワー型や技巧スピード型、魔法特化型、近接魔法バランス型など様々なクラスがあります。

それぞれにスキルツリーが用意されており、レベルアップや特定の場所で獲得できるスキルポイントを使って自由にカスタマイズ可能です。

各クラスごとに豊富なスキルツリーが用意されていますが、クラスをまたいでのスキル習得も可能なため、カスタマイズの自由度もなかなかです。自分なりのビルドを考えられる方には嬉しいです。

僕もスキルツリーは好きなのですが、自分でそういったビルドを考えられる頭を持ち合わせていないため、近接特化の脳筋タイプしか作れません。力こそパワー!でもこういった豊富なカスタマイズ要素は好きです。

エントロピー内の探索が面倒

個人的に感じたのは前述したエントロピー内の探索が非常に面倒ということ。生命のオーラによる制限が設けられているにも関わらず通常よりプラットフォーマー要素が強いため、なかなか先に進むことができません。

もちろん敵も出現するためとにかく避けて進もうとすると足場から落下してしまう。足場も乗ってから一定時間で消える足場や出たり消えたりを繰り返す足場ばかり、ある場所では上下が反転するため非常に見づらく、何度も失敗してしまいストレスでした。

また、若干ネタバレになりますが、ラスボス戦でもエントロピー内のような状況になるため、あまりおもしろいバトルではありませんでした。

まとめ

ここが良かった
  • ソウルライク系メトロイドヴァニアとしての安定したおもしろさ
  • スキルのカスタマイズ要素が豊富で楽しい
  • 結構なボリュームがあるため探索のし甲斐がある
ここが気になった
  • エントロピー内の探索がストレス&ラスボス戦も同じ状況となりつまらない
  • ミニボス戦が色違いや同じボスを複数出現させるだけでバリエーションに乏しい
  • ザコ敵を召喚したりするボスが多く1対多数の理不尽な戦いを強いられる

良くも悪くも無難なソウルライク系メトロイドヴァニア作品でした。本ブログでもレビューしているようなソウルライク系メトロイドヴァニア作品が好きなら間違いなく楽しめると思いますので、気になった方は一度プレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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