【感想・レビュー】アリセンフォース:英雄試練(Arisen Force: HeroTest)

こんにちは、まよねーずです!

新作タイトルを購入しようと思っていた矢先、欲しかったいくつかのタイトルが、セールで安くなっているのを見て、どうしようか迷ってしまう時ありませんか?

新作タイトルは欲しいけど、新作1本分の価格で欲しかったタイトルを2本購入できてお得。でもここで購入してしまうと元々欲しかった新作が購入できなくなってしまう…でも…。みたいな。

僕は先日そんな状態になり、頭の中でそんな格闘を繰り広げておりました。結果新作タイトルを選択した訳ですが、こういうのって非常に悩ましいですよね。

新作もやりたいけど、やりたかったあの作品がセールしてるなら新作は後で良いかもー、なんて優柔不断になってしまいます。まあどうしてもやりたい訳ではないなら迷わず後者なんですけどね。

さて今回はHD2Dのような美麗グラフィックで展開されるアクションRPG「アリセンフォース:英雄試練(Arisen Force: HeroTest)」です。

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作品について

開発元Lemport
リリースプラットフォームSteam
販売価格Steam:¥1,300

本作はLemportが手掛けた作品です。元々「Arisen Force: Vonimir」というアクションRPGを開発しているのですが、そのスピンオフ的な作品としてを本編リリース前に本作をリリースしました。

Bloodstainedや百英雄伝、シャドウハーツの系譜として現在開発されているペニーブラッドなど、意外と本編リリース前にスピンオフを出すケースがあったりします。

発表時からずっと待っている作品のスピンオフ、バトルシステムは本編とあまり変わらないということもあり、予習も兼ねて購入してプレイしてみました。

英雄達と共に塔を昇り魔神を倒せ

本作の舞台は虚空と呼ばれる存在に侵食された世界。虚空を操る魔神デズモンドは、その力で最後の砦である時の神殿に建つ英雄の塔を占拠し、神殿にいた英雄達を彼方に飛ばしてしまいます。

事態を重く見た女神アリアンは、現代から自身の手足となって動いてくれる手下…英雄を召喚します。それがプレイヤーの分身となる主人公です。

女神は魔神デズモンドが占拠した英雄の塔およびその塔でデズモンドの手先となってしまった英雄を救う使命を与えます。

囚われた英雄のうち6人とは話すことができたため、彼らを開放して仲間となって共に戦ってくれるとのこと。主人公は塔に昇りつつ、6人の英雄を開放も目指さなくてはなりません。

ひょんなことから異世界に飛ばされてしまった主人公は、英雄たちと共に塔の頂上へと昇りデズモンドを倒すことができるのでしょうか。

美麗ドットグラフィックのアクションRPG

本作は主人公率いる英雄達を操作して高くそびえ立つ塔に挑むアクションRPGです。

昨今のスクエニ製作のRPGのような、HD2Dに似たグラフィックで表現されていますが、開発によるとHD2Dとはまた違う技法で作られているそうです。

ゲーム内容は、ステージのように階層分けされた塔を進んでいくステージクリア型のアクションRPGです。主人公はゲーム開始時に性別を選べますが、キャラ絵とドット絵が変わるだけで大きな違いはありません。

本作はジャンヌダルクや織田信長、アーサー王など、様々な国、時代の英雄を仲間にすることができます。英雄は専用のステージをクリアすることで開放され、以降は塔内部でアイテムを獲得して、同じ流れで英雄を仲間にしていきます。

塔はダンジョンのようになっており、出現する敵を倒しながら進んでいき、奥にいるボスを倒せば上の階層に進むことができます。1フロアはなかなかに広いですが、自動生成ではないため、一度探索した場所は地図にされ迷うことはありません。

ただ、一直線にボス部屋へ向かうことはできず、フロアを探索しアイテムによって封じられたいくつもの扉を開放しながら奥へと向かっていきます。また、階層によっては拠点の防衛や敵拠点の制圧といったステージもあり、探索とは違った形で楽しめます。

探索中は様々な武器や防具を取得することができます。レアリティもあるため、敵を倒してより強い武器や防具を取得するといったハクスラ、トレハン要素もあります。

強化したり、レアリティによってスキルをセットできるものもあるため、鍛冶屋で武器を強化したりスキルをセットしたりして強くすることが可能です。

豊富な武器や技、スキルなど制限のない自由なカスタマイズが可能

本作は様々な装備や技、スキルがあり、自由なカスタマイズが可能です。主人公が装備可能な武器種は片手剣(刀)、両手剣、槍(偃月刀)、銃、弓、杖など様々なものがあり、自由に装備可能です。

武器種によってそれぞれ装備可能な技があり、最大4つまでセットすることができます。技も様々なものがあり自由に付け替えが可能となっています。ただ、装備している武器種に対応していない技は装備しても発動しないので注意です。

ちなみに英雄たちはそれぞれ得意武器と対応した技をあらかじめ装備していますが、主人公同様自由に武器や技を付け替えることができます。

技に至っては元々デフォルトでセットされているものを外して他の技を装備したり、英雄専用の技を主人公や他の英雄につけることもできたりと、かなり自由です。

また、スキルは攻撃、魔法、その他という形でスキルツリーが分かれており、レベルアップ時に獲得できるポイントを自由に振り分けることが可能なうえにいつでも自由にリセット可能です。

そのため最初はレベル上げの効率化に経験値を多くもらえるスキルをセットさせ、ある程度レベルが上がったらリセットして他のスキルをセットするなんてことも。とにかく制限のない自由なカスタマイズが楽しめるのは良かったです。ここまで自由な作品はあまりないように思います。

ベルトスクロールのようなドットアクションが楽しい

本作は美麗なドットキャラを自由に操作できるアクションRPGです。見た目はHD2D風ながら、くにおくんシリーズのようなベルトスクロールアクションが楽しめます。

塔へは最大5人パーティーで挑みます。前衛として3人を操作することができ、途中の入れ替えや前衛のキャラが戦闘不能になった際後衛のキャラがバトルに参加します。バトル中は操作キャラを切り替えることも可能です。

バトルは攻撃や回避、パリィ、ジャスト回避や必殺技といった昨今アクションゲームにはおおむね備わっている要素を駆使していくのですが、思ったよりもしっかり動いてくれるため楽しいです。

さらに本作は敵にある程度ダメージを与えると敵をWeak状態にすることができます。Weak状態になると敵に攻撃を当てやすくなるだけでなく、大ダメージを与える特集攻撃を発動することができます。

しかもその特殊攻撃はWeak状態の敵だけでなく、発動した際になぜか他の敵も巻き込んでダメージを与えてくれるため、非常に重宝します。

意外と難易度も高いため、ワラワラ出てくる敵をいかに巻き込んでダメージを与えられるかが意外と重要だったりします。ドット絵のキャラがしっかりアクションしてくれるワラワラ感のあるバトルは楽しいですね。

操作やUIが不親切箇所が多い

色々なアクションで楽しめるバトルですが、仲間キャラの体力を回復する時はいちいちキャラを切り替える必要がありました。

また、キャラ切り替えは右スティック上下なのでやりづらかったです。ボタンでの切り替えも可能なのですが、2ボタン同時押し、しかも一つは技ボタンになっているため、押す順番によっては技が発動してしまいやりづらかったです。

スキルについてもキャラクター上部にポンとアイコンがあるだけで、非常にわかりづらい。これならスキル画面を用意して、キャラごとに切り替えられるようにしたら良かったのではと、他にも操作性やUIはストレスが多かったです。

まとめ

ここが良かった
  • HD2Dっぽさのある美麗グラフィック
  • 様々な要素のあって楽しめるベルトスクロール風のアクションバトル
  • ハクスラ要素やトレハン要素
  • 制限なく自由度の高いキャラクターカスタマイズ
ここが気になった
  • 塔の探索の際先へ進むためにいちいち扉を開放するアイテムを取る必要があり面倒
  • 操作性やUIが不親切な箇所が多い

HD2Dっぽさのある美麗なグラフィックで楽しめるアクションRPGでした。少し荒削りな点も多いですが、今までありそうでなかった感じだったので楽しめました。

アクションRPG好きはもちろん、ドットグラフィックが好きな方、HD2DでアクションRPGをプレイしてみたかった方はぜひ一度プレイしてみてください。

本編は一体どんな感じになるのでしょうか。本作はあくまで本編のバトル部分だけ抜き取った感じだと思うので、本編ではどんな風にブラッシュアップされるのか、そしてその他の要素はどんな感じになるのか、今から楽しみです。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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