【感想・レビュー】SteamWorld Quest: Hand of Gilgamech(スチームワールドクエスト)

こんにちは、まよねーずです!

お盆真っ只中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。僕は社会人になって初のお盆休みというものを満喫しております。

社会人になって10年以上経つのですが、今までお盆休みというものがなかったんですが、最近転職をしたことで、測らずともそんな機会に恵まれた訳です。

が、今までお盆休みがなかったこともあり、いざ休みとなると何をしたら良いのかわからない!せっかくだしと外に出てみても2〜3時間もすれば何もすることがなく家に帰ってしまう始末。

世間の皆さまは一体何をしてるんだ!?適当にブラついた日には無駄に散財してしまいそうで怖かったり、そんなこと言っていたらどこにも出かけられないなと思ったり。

なんて思ってたら今日は台風の影響か雨風強くて出かけるのも大変だったので、とりあえずびっくりドンキーで始まったといわれるモーニングを楽しんで帰宅しました。正味2時間ほどの外出でした。

さて今回は、メトロイドヴァニア、シミュレーションRPGときて今度はデッキ構築型ターン制RPGとなったシリーズ「SteamWorld Quest: Hand of Gilgamech(スチームワールドクエスト)」です。

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作品について

開発元Image & Form
リリースプラットフォームSteam、Switch
※Steam版は日本語対応していない可能性あり
販売価格Steam:¥2,570
Switch:¥2,500

本作はスウェーデンのスタジオImage & Formが手掛けた作品です。「スチームワールド」という同スタジオおなじみのシリーズの第5作目です。

シリーズを重ごとにジャンルが変わってリリースされることが多く(同じジャンルもありますが)、本ブログでは穴掘りメトロイドヴァニア「スチームワールドディグ(SteamWorld Dig)」「スチームワールドディグ2(SteamWorld Dig2)」をレビューしています。

他にもシミュレーションRPGなんかもありますが、今回はデッキ構築型のターン制RPGとなりました。2019年5月にSteam版がリリースされ、その後同年6月にSwitch版がリリースされました。

リリースから大分空いてしまいましたが、Switch版を購入してようやっとプレイしました。

英雄の価値が下がった時代で真の英雄を目指す若者たちの物語

本作は冒頭に父親が子供に物語を読み聞かせる形で始まります。はるか昔、退屈だった神々は、邪悪な心臓を作りベヒーモスという怪物に埋め込みます。

ベヒーモスは世界を蹂躙していきますが、一人の英雄がそれを阻止。邪悪な心臓は人目につかない安全な場所に埋められます。それから時が経ち英雄の伝説がおとぎ話となった頃、世界には英雄とは名ばかりの富や名声を求める者たちばかりとなり、真に英雄と呼べる者は存在しませんでした。

そんな世界で、英雄になるため奔走する少女アーミリーと友人であるコペルニカは、森でキノコを探していました。

襲い掛かるゴブリンや巨大なしゃべるキノコとの戦いを越え、無事目的のものを手に入れ村へと帰ると、村に火の手が上がっていることを知ります。

二人が急いで村に戻ると見慣れない一団が村を闊歩しているのを目撃します。途中、友人であるガレオと合流し村の奥へと進んでいくと、一人の騎士と遭遇し戦いとなります。

彼らは「闇の君主」という存在が率いる「ボイド隊」と呼ばれる軍隊のようです。三人がかりで何とか騎士を退きましたが、村人たちは皆連れていかれてしまいます。

ひとまず三人が村に上がった火の手を止め、それからどうすべきか話し合います。そしてアーミリーの提案でヒーローが集まるギルドクラブへと向かうことになります。

こうして英雄ではない三人の冒険が始まります。真の英雄が存在しなくなって久しいこの時代で、三人はそんな冒険を繰り広げていくのでしょうか。

デッキ構築が楽しいターン制カードRPG

本作はアーミリー達を操作して冒険を繰り広げるターン性のRPGです。スチームワールドシリーズだけあり、登場人物(?)はみんなロボットです。

いつもはスチームパンクの世界観となっていますが、本作では剣と魔法のファンタジーな世界観となっています。でも登場人物(??)はみんなロボットです。

物語はチャプター分けされており、チャプターによってダンジョン探索だったりボス戦だったりと変わります。クリアしたチャプターは自由に出入りできるため、取り逃したアイテムを探索したりレベル上げをしたりもできます。

パーティーは基本3人。最初はアーミリー、コペルニカ、ガレオの三人ですが、物語が進むと2人(3人?)加入します。

本作一番の特徴はカードバトルのような戦闘です。キャラクターそれぞれ8枚のカードをセット、戦闘時は手札から3枚のカードを引いて戦います。カードは様々な種類があり、自由にデッキを構築して楽しむことができます。

もちろんRPGのため、装備やアクセサリーはもちろんレベルもしっかりあるので、RPGとしても十分楽しめる点は備わっていると思います。

基本的には一本道でバトルや物語を進めていくだけで、何かおまけ要素があったり寄り道があったりする訳でないため、全体のボリュームは15~17時間とやや短め。もう数時間あっても良いかなというレベルです。それでも十分本作を楽しむことができます。

むしろ昨今のRPGはクリアまで50~100時間かかるタイトルが多く長すぎる傾向にあるため、短めで良かったなという印象です(個人的には30時間くらいがちょうど良いかなと思ったりします)。

初心者も楽しめ経験者も十分楽しめるカードバトル

やはり本作の醍醐味はカードバトルではないでしょうか。前述した通り、持っているカードの中から8枚を選択してデッキを構築していきます。

キャラクターそれぞれでカードが分かれており、アーミリーは近接攻撃が多いアタッカー、コペルニカは属性攻撃主体のマジシャンタイプなど、キャラクターそれぞれの特徴に合わせたカードをセットしていきます。

バトルではランダムで引かれる6枚の手札から3枚を選びバトルを進めます。カードには通常攻撃用の「ストライク」、能力強化用の「アップグレード」、画面上部にある歯車上のゲージであるSP(スチームパワー)を消費して発動する「スキル」の3種類に区分されます。

ストライクとアップグレードカードで使用するとSPが1ずつ溜まっていくため、スキルカードばかりだとSPが溜まらずスキルが発動できません。いかにストライク、アップグレード、スキルのカードをバランスよくセットするかが大事です。

また、3枚すべて同じキャラクターのカードで揃えるとチェインとなり、3回行動のあともう1回武器に付与されたカード効果を発動することができます。

そのためチェインを発動できるよう各キャラのデッキを構築し、ストライクやアップグレード、スキルカードをうまくつなぎチェインを発動させるかが重要だったりします。

こちらのデッキ状況によってはそのターン攻撃できないといったことも起こりえますが、そこまで敷居が高い訳ではなく、毎ターン2回まで手札をリドローすることができたり、スキルの中にはSP消費0で使用できるカードもあるため、バランスが取れています。

正直カードゲームが苦手な僕でしたが、クリアまで非常に楽しめたため、カードゲーム初心者でも十分楽しめる点は良かったです。もちろん経験者の方も色々試行錯誤できて楽しめると思います。

1回の戦闘に時間がかかる

戦闘がカードゲームという性質上仕方ない点ではあるのですが、1回の雑魚戦に時間がかかってしまうのはちょっと疲れました。

救済措置として戦闘を早送りする機能があるにはあるのですが、後半になってくると敵の体力が多くなるため、1ターンで敵を倒せるのは非常にまれです。複数体の敵と戦う場面では1ターン1体ずつ倒していく形になり時間がかかってしまいます(1体も倒せないなんてことも…)。

もう少しサクッと進められたら良かったかなと思いつつ、カードゲーム自体じっくり考えてプレイするゲームなのでこれでも良いかなとも(なんやかんやで17時間くらいでクリアできてしまうので)思ったり、難しいですね。

寄り道要素がほとんどない

前述した通り本作は一本道のため、寄り道要素がほとんどありません。ゲーム後半に出てくる闘技場くらいで、それ以外はクリア後のチャプターに入り取り逃した宝箱を回収する程度。

クリアまでの時間が短い分、何かしらの寄り道要素があっても良かったかなと、個人的には思います。

まとめ

ここが良かった
  • 初心者も楽しめ経験者も十分楽しめるカードバトル
ここが気になった
  • 1回の戦闘に時間がかかる
  • 寄り道要素がほとんどない

シンプルだけど奥が深いカードバトルが楽しめるRPGです。プレイ時間も短いため、サクッとプレイできるRPGをお探しの方や、カードバトルが好きな方には一度プレイしてみてもらえたらと思います。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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