【感想・レビュー】Faerie Afterlight(フェアリー・アフターライト)

こんにちは、まよねーずです!

気づけばもう10月。夏のあのうだるような暑さはどこへやら、北海道はすっかり寒くなってきました。あんなに「暑い暑い」と言って回していた扇風機もすっかり稼働しなくなり、そろそろしまおうかと思っている頃です。

あと2ヶ月も経てばいよいよ年末に差し掛かる訳ですが、まだ発売日が発表されていない2023年リリース予定のタイトルは、無事に年内リリースへともっていくのでしょうか。それとも来年に持ち越しになるのでしょうか。

結構待っているタイトルもあるので、そろそろリリースしてくれないかなぁ、なんて思ってしまう訳です(グラブルReLinkもようやっと発表された訳ですし)。

やるものには困っている訳ではないんですが、欲しい作品の発売日が発表されていないと落ち着かないですよね。10、11、12月で色々発表されることを願います。

さて今回は二人のキャラを操作して進んでいくバディなメトロイドヴァニア「Faerie Afterlight(フェアリー・アフターライト)」です。

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作品について

開発元Clay Game Studio(クレイゲームスタジオ)
リリースプラットフォームSteam、Switch
販売価格Steam:¥1,999
Switch:¥1,999

本作はインドネシアの開発スタジオであるClay Game Studioが手掛けた作品です。まだ新しいスタジオで、本作が処女作となります。

インドネシアの民話や芸術様式にインスパイアされた作品とのことで、2023年9月28日(Steam版は9月29日)にリリースされました。

以前から知っていた作品ではあったのですが、Switch版が同時リリースされるのは予想外でした。嬉しい誤算ということで、Switch版を購入してプレイしました。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

光のかけらを取り戻し闇に蝕まれた世界を救う二人の物語

本作の舞台はルーミナと呼ばれる世界。この世界ではルーセンティアという光の存在が秩序と平和をもたらしていました。

しかしある時、闇の存在であるクラディレフがルーセンティアを倒し、彼女のコアを奪ってしまいます。それによりルーミナは闇に蝕まれてしまいます。

そんな世界で黒く小さな存在が目覚めます。黒き存在は何も記憶を持っておらず、自分の存在がなんのかすらわかりません。しかし何かを探さなければいけない、進まなければいけないと歩を進めます。

何をしたらよいか、自分は何者なのかもわからぬまま進む彼は1体の妖精と出会います。彼の名はウィスピー。クラディレフによって地上へと落ちてしまったルーセンティアの欠片を集め浄化するため冒険をしているようです。

黒き存在はウィスピーを手伝いたいと申し出ます。ウィスピーは自分の一人の力でこの任務を成し遂げるのは難しいとした上で、黒き存在に協力を要請します。

黒き存在はこれを快諾。ウィスピーの任務を手伝うことになったのですが、黒き存在には名前がありません。そこでウィスピーは、彼に「キーモ」という名前を与えます。キーモとはウィスピーの出身地で「光の守護があらんことを」という意味なんだそう。

こうして黒き存在キーモと光の妖精ウィスピーはバディとなり、光を取り戻す冒険へと旅立つこととなりました。そして二人はこの冒険で光と闇の関係やキーモの運命に迫っていきます。

協力して道を切り開く運命共同体メトロイドヴァニア

本作はルーミナと呼ばれる世界をキーモとウィスピー二人で探索するメトロイドヴァニアです。レベルや装備といったRPG要素は薄いため、メトロイド寄りの作品です。

ドットではなくイラストタッチの見た目をしており、世界もパステルカラーを基調としたとても色鮮やかで美しく幻想的な世界になっています。そんな世界なだけに、キーモの黒がやたらと目立ちます。

ゲーム内容は、探索スキルを使ってマップを探索、マップの最奥のボスを倒す、倒すと新しいスキルを獲得、新しいスキルでさらにマップを探索する、という王道のメトロイドヴァニアです。

しかし、本作には特徴的な要素があります。基本はキーモを操作しますが、まれにウィスピーを操作して道を切り開くことがあります。なかなかありそうでなかった要素のため、良かった点で詳しく説明しますので、ここでは紹介のみに。

上記点やキーモ自体も壁のぼりやグラップリングなど様々なスキルを習得するため、全体的にプラットフォーム要素の強い作品になっています。

ちなみに、メトロイドヴァニア好きにも関わらず、プラットフォーム要素の強い作品が苦手な下手の横好きな僕ですが、なんやかんやクリアまでプレイしているため、最近少しずつプレイヤースキルが上がってきているような気がしたりしなかったり。

良かった点

一人が進み一人が導く協力要素

本作一番の特徴であり、個人的に一番良いと思った点です。前述しておりますが、本作は基本キーモを操作して進めていきますが、まれにウィスピーを使うこともあります。というか、ウィスピーの力を使うといった方が良いのかもしれません。

どういうことかというと、ウィスピーは大きな二つの能力を持っています。一つは特定の地形に影響を与える力、もう一つは徘徊する敵を操作する力です。

地形に影響を与える力については、マップを進んでいるとまれに白い模様に包まれた地形を発見します。その地形はウィスピーの力で様々な影響を与えることが可能です。

例えば、中に浮いた足場の場合は上下左右に移動させることや回転させることができたり、薄く透けている地形は消えている状態なので、ウィスピーの力で表示させて足場として利用できたりします。

こちらはウィスピーを直接操作する訳ではなく、発動ボタンを押したり右スティックを操作することで効果を発動するため、進むキーモをウィスピーで導いているような感覚がありキーモの時とは違った楽しみがありました。

もう一つの敵を操作する力は、ウィスピー自体が敵に乗り移ることで、敵が持つ能力を使用できるというものです。

例えばジャンプで届かない足場地帯にいる中に浮いた敵に乗り移ると、その敵の上にキーモを乗せて宙を移動できたり、ボールのように跳ねる敵に乗り移ると、トランポリンがわりにしてキーモを高い場所へと打ち上げたりできます。

こちらは乗り移ることで右スティックで移動、ボタン操作で効果を発動できるなどあり、ウィスピーが乗り移った敵を操作しているようで楽しかったです。

プラットフォーム要素のあるボス戦

ウィスピーの操作要素もあってかボス戦でもプラットフォーム要素があり、通常のボス戦とは違いました。

キーモのスキルやウィスピーの能力を使って戦うボス戦もあり、何となく見下ろしゼルダっぽい感じが楽しめて良かったです。攻撃で敵の装甲を剥いだ後、グラップリングで攻撃を与える時特にそう思いました。楽しい。

かなりプラットフォーム要素の強いボス戦なんかもあり、その時はOriシリーズを彷彿とさせるつくりになっていました。キーモとウィスピー自体も、オリとセインのようですよね。

忙しなく動き回る必要があったりするため大変ではありますが、ボスを行動不能にしてから攻撃を与えるボスなんかでは特に邪魔されることもなく、しかも攻撃を与えるまでボスがまったく動かないなど親切な部分もあって良かったです。

気になった点

プラットフォーム要素の難易度が高く人を選ぶ

これはプラットフォーム要素が強い作品には総じて言えることなのですが、本作も同様です。ウィスピーの能力の絡みもあり、かなりプラットフォーム要素が強いです。

壁につかまっているときにウィスピーの能力で足場表示を切り替えたり、水の塊が足場のように点在するエリアでは、泳ぎながらダッシュして水の塊に移動したり、グラップリングで高い上空へのぼったりと、忙しない操作を求められます。

こういった作品が好きな方には良いかもしれませんが、苦手な方にとってはストレスにしかならないと思います。

体力回復がないため難易度が高い

プラットフォーム要素が強いこともそうですが、本作は体力回復手段がありません。そのため、ボス戦ではしっかり敵の攻撃を回避して立ち回る必要があります。

1回戦だけなら良いのですが、体力持ち越しで2回戦、3回戦と続くボス戦もあるためかなりハードです。しかもプラットフォーム要素とのダブルパンチで敵の攻撃が避けづらいことも多くかなりイライラしました。

音割れがひどい ※Switch版で確認

一部だけになりますが、音割れがひどくかなり耳障りでした。しかも心なしか音割れだけでなく動きも遅くなったような気がして(処理落ち?)、非常にプレイしづらかったです。

その場所から離れると音割れは解消されるのですが、そもそも音割れがあるのはまずいと思うので、こちらはぜひアプデでなんとかして欲しいです。

まとめ

ここが良かった
  • 一人が進み一人が導く協力要素
  • プラットフォーム要素のあるボス戦
ここが気になった
  • プラットフォーム要素の難易度が高く人を選ぶ
  • 体力回復がないため難易度が高い
  • 音割れがひどい ※Switch版で確認

二人で頑張るプラットフォームメトロイドヴァニアです。プラットフォーム要素が好きな方には間違いなくオススメです。苦手な方には辛いと思いますが、気になった方は一度プレイしてみてください。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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