こんにちは、まよねーずです!
ニューPCがあるからか、最近PCでゲームを購入する機会が増え、Steamを物色する機会も増えました。
そして気付いたのが、Steamって意外と過去作がリリースされていること。というのもPSPとかPS3とかVITAとか、主にPSプラットフォームでリリースされている作品がSteamでリリースされているんです。
スマホアプリでしかリリースしていない買い切りタイトルなんかもあり、そんな作品が大画面かつ解像度が良くなった状態でプレイできるなんて、ある意味軽いリマスター版ですよ。
海外メーカーの作品は日本語がない場合もありますが、国内メーカーは結構出ているため、つい購入してしまいます。もっとそういう作品増えないかなぁ。
さて今回は、任天堂ビッグタイトル2作をインスパイアしたハイブリッドな作品「ビュッフェの騎士 ~極上の一品を求めて~(Buffet Knight)」です。
Table of Contents
作品について
開発元 | Nowis-337 Games |
リリースプラットフォーム | Steam |
価格 | Steam:¥999 |
本作はNowis-337 Gamesが手がけた作品で、RPGツクールMZで制作されたツクール作品です。
アジア圏でsteam deckの販売や様々なゲームのパブリッシングを行うKOMODOが主催したゲームジャムにて過去の優勝作品だったそうです。
以前Steamに前進となる無料版が公開されていたようですが、そちらをブラッシュアップした完全版として、2025年3月にSteamにてリリースされました。
実は本作のことを知ったのは偶然で、いつものようにSteamで新作メトロイドヴァニアを探してところ発見したしました。
某任天堂ビッグなシリーズ2作品を掛け合わせてたハイブリッドで非常におもしろそうな作品だったため、購入してプレイしてみました。
腹ペコ騎士の何でも食べちゃう大冒険!

本作の舞台はたくさんのおいしいものが集まるグルメ王国。主人公ビュッフェの騎士(以降はビュッフェと略します)は、騎士で冒険家だったおばあちゃんに憧れ立派な騎士を目指す新米。そしていつか「神の味」を食べることを夢見る食いしん坊でもあります。
それから数年後、ビュッフェは騎士の試験に見事合格。騎士としての第一歩を踏み出しました。お城では彼を含む新米騎士達にお祝いとして王室のごちそうフルコースが振舞われることに。

広間にはおいしそうな料理が所狭しと並べられています。いざパーティーの始まりとなったその時、闇の料理人であるデーモンシェフが乱入してきます。
デーモンシェフは、「こんなものは料理ではない」と、用意されたごちそうフルコースを奪い去っていきます。

ビュッフェは王様の命で、お城の北にあるデーモンシェフの住むデーモンタワーに向かいますが、入口にかかる橋の前には、デーモンシェフに雇われた用心棒のドラゴンが道を塞いでいて通れません。
ドラゴンをどかすにはドラゴンが満足する料理を渡さないといけません。困り果てたビュッフェの前に、謎の魔女が姿を現します。

魔女は彼を自分の家に案内すると、王国のどんな料理よりもおいしいものが作れる秘密のレシピを知っていると言います。そしてそのレシピを使った料理であれば、ドラゴンをどかせるかもしれないと。
しかし、料理を作るためには世界に5つある「伝説の食材」を集めなければいけません。そうと決まれば善は急げ。ビュッフェは世界を巡って5つの食材を集める冒険を開始します。

しかし魔女はビュッフェが神の味を求めていることを知っており、お互いの夢のために助け合おうとのこと。いったい何が目的かわかりませんが、ひとまずは5つの食材獲得を目指します。
ビュッフェはレシピでドラゴンを唸らせる料理を完成させ、デーモンシェフの野望を打ち砕くことはできるのでしょうか。そして神の味とは一体?食いしん坊騎士のグルメな冒険のスタートです。
何でも吸い込んで吐き出す見下ろし型のアクションアドベンチャー

本作は主人公であるビュッフェを操作して伝説の食材を求めて世界を冒険する見下ろし型のアクションアドベンチャーです。ツクール製ながらオリジナルなドットグラフィックのため、最初は本作がツクール製だとわかりませんでした。
ゲーム内容は本作は任天堂ビッグタイトルである「ゼルダの伝説」と「星のカービィ」を合わせたハイブリッドなつくりになっています。

様々な場所を冒険しながらスキルやアイテムを獲得していくゲーム内容はゼルダシリーズをベースとしており、気になる箇所でアイテムを使うことで道が開けたり、アイテムを獲得できたりします。
そしてビュッフェは、様々なものを吸い込んで吐き出すことができます。某ピンクの悪魔のように…。ちなみに吸い込んだものはストックしておくことができ、任意で吐き出すことが可能です。

また、本作には強化要素があります。敵を倒して吸い込むことで獲得できるグルメポイントを消費してステータスを強化できます。
セーブポイントのたき火でビュッフェを強化することができ、体力や吸い込んだものをストックしておける量、吸い込める範囲やスピード、吸い込める種類といった4つのステータスを強化できます。

付加効果を与えてくれるアクセサリーや、溜めて放つ必殺技習得もあったりと、しっかりと強化要素が備わっています。
メインストーリー自体は5~7時間くらいと短めですが、マルチエンディングとなっているためさらに遊べるつくりになっている点も良かったです。
「ゼルダの探索」と「カービィの吸い込み」が絶妙にマッチしている

ゼルダシリーズの探索要素とカービィシリーズの吸い込みアクションの組み合わせが絶妙にマッチしていて、非常に楽しめるつくりになっています。
本作のゲーム内容は他にもありそうな気がしますが、僕は本作で初めてこの組み合わせを体験したため、実は意外とない組み合わせなのかもしれません。

ゼルダ、カービィ共に回を重ねるごとに進化し続けている作品ではありますが、基本は非常にシンプルなつくりです。そしてシンプルながらたくさんのおもしろさが詰まった作品です。
本作はそのどちらの要素も丁寧に組み合わせて作られており、どちらの作品も好きだからこそ産み出せたものなんだろうなと、短いボリュームながらしっかりと楽しませてもらいました。
まとめ
- 「ゼルダの探索」と「カービィの吸い込み」要素が絶妙にマッチしている
- ボリュームは短めながらしっかりと楽しめる作品
- BGMが良い
- 翻訳が素晴らしい
- エンディングのひとつが突拍子もない展開で「ん?」となった
- 一部謎解きがわかりづらいところがある
任天堂ビッグタイトル2作品を組みわせたハイブリッドなアクションアドベンチャーです。見つけたのは本当に偶然でしたが、その偶然に感謝です。
任天堂ファンやゼルダ好き、カービィ好きはもちろん、ゲームが好きな方にはぜひプレイして欲しいです。あまり話題になっていないのが非常にもったいない作品なのでもっと広くプレイされて欲しいです。
という訳で今回はこの辺で。
また次回!