【感想・レビュー】ナインモンキー 功夫の秘儀(9 Monkeys of Shaolin)

こんにちは、まよねーずです!

9月になりましたね!北海道では8月の暑さは少しずつなりをひそめ、過ごしやすい気候になってきております。

が、30℃になる日もない訳ではないため、油断は禁物です。

さて、今月は東京ゲームショウが開催されますね!今年もスキあらばゲームの管理人さんよりお誘いがありましたが、前回に引き続き仕事の関係で行けず…くぅ!

あのお祭り感が好きなので今回こそはと思ったんですが…!とりあえず当日はスキあらば管理人さん達に雰囲気を教えてもらいイメージで満足しようと思います。あ、Youtubeの放送もあるかな。

さて今回は、少林寺の棒術アクションが楽しめる作品「ナインモンキー 功夫の秘儀(9 Monkeys of Shaolin)」です。

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作品について

開発元Sobaka Studio
リリースプラットフォームSteam
販売価格Steam:¥2,300

本作はロシアのスタジオであるSobaka Studioが手掛けた作品です。ハードコアなゲームデザインが特徴的なスタジオで、過去には怒れる僧侶が繰り広げるバイオレンスアクション「Redeemer(リディーマー 僧侶の怒り)」をリリースし、直近では「KIBORG(血戦溶炉)」というこれまたハードコアなアクションをリリースしています。

そんなスタジオの作品の中では若干マイルドな印象のある作品ではありますが、中国の少林寺拳法のベースのスタイリッシュなベルトスクロールアクションとして2020年10月にPCや家庭用機含めリリースされました。

何があったかわかりませんが、現在はSteam以外のプラットフォームでの販売が終了しているようで、家庭用機ではプレイできません。Steamではプレイすることができるため、Steam版を購入してプレイしました。

少林の技を武器に卑劣な悪に怒りの鉄槌をお見舞いしろ!

本作の舞台は中世の中国。何百年もの昔、南少林と呼ばれる武道の流派が誕生しました。南少林では所属する僧侶たちが、古代から続く武術の技を日々磨き上げ、闇の勢力や盗賊たちから中国を守っていました。

中でも倭寇(わこう)と呼ばれる東の海賊たちは最大の脅威でしたが、僧侶たちが皇帝の軍と協力し、多くの犠牲を出したものの何とか撃退に成功しました。

中国沿岸には平和な日々が戻りつつありましたが、本作の主人公である漁師ウェイ・チェンの住む村では、何度も盗賊に襲撃されるという災難が続いていました。

今日もまた盗賊が襲撃してきたということで、チェンの祖父が盗賊を相手に立ち回っている模様。彼は祖父の加勢をするため、次々に現れる盗賊達を蹴散らしながら、村の奥へと向かいます。

村の奥に到着したチェン。そこでは敵のリーダーと祖父が対峙していました。祖父はチェンに逃げるよう言いますが、敵の攻撃になすすべもなく倒されてしまいます。

チェンは敵のリーダーと相対しますが、敵の力にあえなく敗北してしまいます。瀕死の重傷を負ったチェンでしたが、たまたま駆け付けた南少林の僧侶たちによって救出されます。

彼らの基地へと運ばれたチェンは基地で意識が戻ると、僧侶であるゾンフェイ、ガンリ、シャンパイと話をし、自分以外、祖父を含めた生存者の確認をしました。しかし、村は焼き払われチェン以外の生存者はいなかったといいます。

ひとまずは少林の基地で過ごすことになったチェンは、僧侶たちの頼みで遅梅寺に向かった彼らの仲間であるチェンロンを探すことになります。寺に到着すると、謎の盗賊たちの襲撃を受けていました。チェンは盗賊たちを退け寺の奥にいたチェンロンを救出します。

チェンロンを連れて基地へ戻ると、チェンロンから彼らは盗賊ではなく倭寇のような組織だった者たちだと聞きます。どうやら彼らは村を襲撃する盗賊達の実状調査で派遣されたようです。

今から5年前に撃退されたはずの倭寇がまた動き出したのかは定かではありませんが、チェンにはそんなこと関係ありません。村の復讐を遂げるため倭寇と戦うことを願い出ます。

こうして僧侶たちと共に戦うこととなったウェイ・チェン。果たして彼は復讐を遂げることができるのでしょうか。そして倭寇に似た組織は一体この地で何をしようとしているのか、今まさに戦いの火ぶたが切って落とされます。

様々な棒術で敵を蹴散らすベルトスクロールアクション

本作はウェイ・チェンを操作してステージを巡り敵と戦うベルトスクロールアクションです。キャラクターや背景は3Dで描かれており、当時の中国の雰囲気がしっかり伝わる見た目や世界観となっています。

ゲーム自体はオーソドックスなベルトスクロールアクションで、ステージを進み奥まで行くとステージクリア、ボスがいる場合はボスを倒すとクリアです。

ストーリーは章仕立てになっており、章の中でいくつかのステージがあります。ステージをクリアしていくと、最後にボスステージが登場し、ボスを倒すと章がクリアとなり次の章へと進むことができます。

ステージによってはクリアすると装備品を獲得できる場所もあり、獲得したものは基地で装備することができます。武器、装飾、靴の3種類があり、様々な付加効果が付いています。

また、ただステージをクリアするだけでなく、クリアした際に獲得できるポイントを使用してキャラクターを強化できる成長要素もあります。

後述しますが、基本3種類、技3種類、魔法3種類と3つの系統を強化するとができ、系統ごとのスキルツリーに自由にポイントを割り振ることが可能です。

様々な技を使いこなし立ち回る爽快感のあるバトルが楽しい

本作では中国の武術である棒術(中国では棍術と呼ばれるらしいです)でバトルをしていきます。攻撃は3種類(蹴りを主体とした鶴拳、振りを主体とした熊拳、突きを主体とした蛇拳を)あります。

敵によって効果のあるものが違うため、使い分けることで効率よく敵を倒すことができます。3種類の攻撃以外にも、回避や飛び道具や敵の攻撃を弾き返すパリィようなアクションもあります。

また、ゲームを進めていくと気術という体力下の気ゲージを消費して使用する必殺技や、敵を浮かせたり、敵の動きを遅くするといった効果を与える魔術を使用できるようになります。

それらのアクションを駆使して立ち回るのがとても楽しく、群がる敵を相手に蹴散らしていくのは非常に爽快感があります。基本攻撃後に必殺技を入れてさらに攻撃することもできます。

また、魔術を組み合わせることで敵に何もさせず完封することもできるため、アクションが得意な方ならノーダメージでクリアすることも可能だと思います。

余談ですが、ステージ内の敵の出現エリアでそのエリアの最後の敵を倒すと、スローモーションになり派手なエフェクトが出るのですが、それが非常に気持ちよくて個人的に好きです。

各種アイテムの取得がランダム過ぎる

個人的にクリティカルな点はないのですが、ステージ内で拾える各種アイテムの数がかなりランダムなのは気になりました。

アイテムは4種類、体力回復、攻撃力アップ、防御力アップ、気ゲージ回復がツボやタルを壊すと取得できるのですが、どこに何が落ちているかはランダムで何を拾えるかもランダムなため、回復アイテムが一切出ずステージのクリアが危ぶまれる場面も。

もう少しバランスよく落ちてくれたら良いなと思いました。とはいえ、回復アイテムの回復量はかなり微々たるものなので、1個だけでは満足回復できない点も気になりました。

まとめ

ここが良かった
  • 様々な技を使ったバトルが楽しく爽快感もある
  • ただステージを進めていくだけでなく、装備や強化要素がある点が楽しい
  • 難易度が4つあり自分の好みの難易度を選択できる
  • 剣や槍といった王道なものではなく棍というのが個人的に好み
ここが気になった
  • 各種アイテムの取得がランダムなため状況によりキツい戦いを強いられる
  • 体力回復アイテムの回復量が微妙
  • 幽霊とのバトルが面倒(ため攻撃や必殺技でないとダメージを与えられない)
  • Steam版で一部ボタン操作のナビ表記がおかしい時がある

非常に丁寧に作られた爽快感のあるベルトスクロールアクションです。ベルトスクロールアクションが好きな方や成長要素のあるアクションが好きな方、少林寺系の武術が好きな方はきっと気に入気と思いますので、ぜひプレイしてみてください。

家庭用機版もまだ配信してくれていたら良かったのですが、現在はSteam版だけなのが残念です。とはいえSteamでプレイ可能な方はぜひ一度触ってみて欲しいです。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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