【感想・レビュー】トランシルビィ(Transiruby)

こんにちは、まよねーずです!

ゴールデンウィークはいつも自宅でゲーム三昧の僕ですが、今年は実家に帰省してのんびりと過ごしてきました。

本当はTOKYO SANDBOXに行きたかったんですが、ゴールデンウィーク1週間前のタイミングで仕事が休める訳もなく、あえなく断念。

インディーゲームイベントというと、以前まではBitSummitだけでしたが、TOKYO SANDBOXのような別イベントも増え、インディーゲームに触れられる機会が増えているのは嬉しい限りです。

もっともっとインディーゲームが浸透していくと良いなぁ。

さて今回は、ハイスペックアンドロイドの冒険を描いたメトロイドヴァニア「トランシルビィ(Transiruby)」のレビューです。

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トランシルビィについて

開発スキップモア
リリースプラットフォームSteam、Switch
価格Steam:¥1,500
Switch:¥1,500

本作はゼルダ、イースをインスパイアしたアクションRPG「フェアルーン」シリーズや、3人の少女を選択して戦うアクション「神巫女 -カミコ-」など、優しいタッチながらやり応えのある2Dドットゲームを生み出す国内のクリエイティブ集団スキップモアが開発した作品です。

今回は初のメトロイドヴァニアということで、本スタジオの作品をいくつかプレイしている僕としては、とても楽しみにしていました。

まず昨年2021年12月にSteam版が先行リリースされ、先月4月28日にSwitch版がリリースされました。

スキップモア作品は大体フライハイワークスがパブリッシュしてのSwitch版がリリースされることが多いため、Switch版リリースを待ち購入しました。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

サイボーグとAIのドタバタ次元大陸大冒険

本作の主人公であるシルビィは、U.C.と呼ばれる調査機関所属のサイボーグ少女。相棒であるネコ型AIのネーコムと共に、宇宙を航行していました。

すると突如大きな揺れが船を襲います。見ると次元落ちと呼ばれる現象により、近くの宇宙域に巨大な大陸が出現したようでした。

次元大陸と呼ばれるこの大陸はU.C.の調査対象となるため、シルビィはネーコムのナビで大陸へと向かいます。

次元大陸は危険な生物が蠢く危険な場所です。装備も万端に降り立ったシルビィでしたが、着陸の影響で70%もの機能が破損するという大惨事が発生!

そんな事もあろうかとネーコムは自走コンテナを複数用意しておきました。自走コンテナは現地で必要な素材を回収し、コンテナ内で必要な装備を開発してくれる便利なものですが、各所でパーツを回収しながら進む必要があります。

そんなこんなで初回からバタバタしましたが、いよいよシルビィの冒険スタートです。彼女は次元大陸の謎を解き明かすことができるのでしょうか。

謎解き要素もあるメトロイド寄り

本作はオーソドックスなメトロイドヴァニアで、各所にある強化パーツを獲得しながら進んでいきます。難易度はそこまで高くないため、メトロイドヴァニア初心者という方でもプレイしやすいです。

また、フェアルーンやカミコにもあった、コインのようなものを必要量回収することで開く扉や、謎解きを解くことで進める場所があったりと、本スタジオらしい特徴もあります。

コインやキーアイテムは先へ進むには必須となりますが、マップ上でどこにあるかを教えてくれるのである程度探しやすいです。

探索するエリアはそこまで多くないですがフロア数が意外に多いため、1エリアのボリュームはなかなかで、探索し甲斐があります。

また、シルビィは高性能サイボーグのため、様々なものに変形できるのが特徴です。この点については良かった点で詳しく説明します。

良かった点

ソードとショットを使ったアクションがおもしろい

本作はソードとショットを使い分けて進んでいきます。ソードは敵にダメージを与えたり、道を塞ぐブロックを破壊するなどが可能です。

ゲームを進めていくとソードが強化され、より硬いブロックを破壊できるようになり、探索の幅が広がります。

ショットは敵を倒すことができませんが、当てると敵を硬直させることができ、硬直している敵は離れた所や高い所に行くための足場にすることができます。

他にもマップ内に数字のついたプレートに向かってその回数分ショットを当てると扉が開いたり、色のついたブロックに当てるとブロックが起動したりと、様々な効果をもたらしてくれます。

ソードはバトルに、ショットはアクションにと分かれているように見えますが、ショットで硬直させた敵はソードで一撃で倒せるので、硬い敵や大型の敵は一度ショットを当てて硬直させソードで叩くのはとても爽快でした。

さらに硬直させた状態の敵を倒すと体力回復アイテムが獲得できるため、体力が少ない時はショットを使って敵を硬直させてから倒すなど、うまくソードとショットを使い分けできるようにしてある点はおもしろかったです。

ジャンルさえも変化させる変形要素

スーパーサイボーグであるシルビィは、物語を進めていくと乗り物に変形できるようになります。水面に沈まず走り抜けることが可能になるバイク形態と空を自由に飛べるようになる飛行形態です。

バイク形態では水面を走り抜ける事はもちろん、1マス飛びになっている足場地帯も走り抜けることが可能です。また、バイク形態のまま敵に突っ込むとそこまで強くない敵は一撃で倒すことができるなかなかの万能っぷりです。

飛行形態は一部のエリアのみで使用可能ですが、空を縦横無尽に飛び回ることができ、かつ範囲の広いショットで敵をバリバリ蹴散らすことができます。

また、ステージ終盤では飛行形態になりステージを進んでいくのですが、その様はさながら横スクロールシューティングのようで、ジャンルすら変化しています。ここのスタジオの特徴なのかなと思うんですが、シューティングステージを入れがちです(フェアルーンでも縦スクロールシューティングが楽しめます)。

変形自体は2パターンしかないため少し少なく感じますが、どちらの操作も特徴的で操作していてとても楽しかったです。

ちなみに飛行形態でプレイするシューティングステージはボス戦もあるため、シューティング好きにはそこだけでもプレイしてほしいなと思いました。

気になった点

謎解き要素に対してのヒントが少ない(わかりづらい)

本作は先へ進むために解く必要のある謎解きもあるのですが、その謎解きのヒントがわかりづらく、先へ進むのに苦労しました。

中には「え、こんなのわからないだろ!」と思うものもあるのですが、それに対するヒントが少なかったり、時にはまったくなかったりと、かなり頭を悩ませます。

わかりづらい点はまだ良いのですが、まったくない場所については何かしらのヒントは用意しておいてほしかったです。あと、ヒントはあるのにそのヒントがまったく目立たない場所にあったりもしたため、もう少し目立つ場所に設置してほしいなとも思いました。

先へ進むためのコイン回収がストレス

扉を開けて先へ進むために必要なコイン回収ですが、数も多くマップの様々な場所に散らばっているため、回収するのがとても大変でした。

エリア内にある探索アイテムや強化アイテムを全部回収した状態なのに、コインが足りなくて先に進むことができないこともあり、コインのために何度もマップ内を行ったり来たりするのはかなりストレスでした。

スキルを獲得することで道が開けるメトロイドヴァニアに、こういったコイン数によって開く扉を設置してしまうとテンポが悪くなり、メトロイドヴァニア本来のおもしろさが伝わりづらくなると思います。

このスタジオの作品ではよく出てくる要素ではありますが、正直今回に限ってはいらない要素だと感じました。

まとめ

ここが良かった
  • ソードとショットを使ったアクションがおもしろい
  • ジャンルさえも変化させる変形要素
ここが気になった
  • 謎解き要素に対してのヒントが少ない(わかりづらい)
  • 先へ進むためのコイン回収がストレス

メトロイドヴァニアとしてはもう少し頑張って欲しい点はありますが、全体的にプレイしやすくよくできた作品でした。

メトロイドヴァニア好きの方、メトロイドヴァニア初心者の方、グラディウスやダライアスのような横スクロールシューティングが好きな方は一度プレイしてみて欲しいです。気になった方はぜひ。

という訳で今回はこの辺で。
また次回!

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