【感想・レビュー】圧巻のグラフィックで魅せる名作『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition(オリとくらやみの森)』

こんにちは、まよねーずです!

いよいよ今週末は国内最大のインディーゲームイベントBitsummitですね!コロナの関係で「Gaiden」という位置づけでオンラインでの開催になりますが、現在住んでいる場所が場所のためおいそれと京都に行けない僕からすると、これはこれで良かったような気もします。もちろん良くはないんですけど。

今年はどんなインディーゲームが登場するのか、素敵な作品に出会えることを超楽しみにしてます!

さて今回は『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition(オリとくらやみの森)』の紹介です。

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Ori and the Blind Forest: Definitive Editionについて

開発Moon Studios
リリースプラットフォーラムSteam、Xbox one、Switch
価格Steam:¥2,000
Xbox one:¥2,160
Switch:¥2,052

本作はオーストリアのインディースタジオMoon Studiosが手掛けた作品です。販売はマイクロソフトということもあり、Xbox独占だと思われがちですが、実はマルチプラットフォームになっています。

Steamはもちろんのこと、まさかのSwitch版でリリースされるとは!マイクロソフトの作品はたまに機種の垣根を越えてくる事があるんですが、今回もそんな粋な計らいに脱帽です。

そんな本作はメトロイドヴァニアの中でも評価の高い作品です。今年に入ってからは、続編である『Ori and the Will of the Wisps』がリリースされるなど、人気のシリーズとなっています。

ストーリー、ゲーム内容はどんな感じ?

森を救うため奔走する精霊の少年の物語

本作の舞台はニブルの森と呼ばれる広大な森。ある嵐の夜、主人公である精霊の少年オリは精霊樹の前から姿を消してしまいます。そして森に住むナルに拾われ、本当の親子のように時を過ごします。

そんなある日精霊樹から力が消えてしまい、森は崩壊の一途を辿ります。その影響によりナルはオリを残して亡くなってしまいます。親を失い途方に暮れ森をさまようオリ。そのオリの命も尽きかけたその時、精霊樹の力のよって命を吹き返します。

そしてオリは道中で出会った精霊の化身であるセインと共に、崩壊の一途を辿る森を救うため冒険をする物語です。

強化要素が豊富なヴァニア寄りの作品

本作は強化要素が豊富なヴァニア寄りです。美麗グラフィックのマップを敵やトラップを掻い潜りながら進んでいきます。道中オリをパワーアップさせるスキルを獲得できるのはおなじみですが、他に敵を倒したり一定の場所を破壊すると経験値のようなものが手に入ります。そのあたりは後ほどご紹介します。

また、本作はセーブポイントを自分で作れるのが特徴的で、MPのような扱いのソウルポイントを消費して、好きな所でセーブが可能です。もちろんスキル開放もできます。

良かった点

メトロイドヴァニア屈指の美麗グラフィック

本当にすごかったです。とにかくグラフィックが綺麗。マップのグラフィックもそうですが、イベントシーンもエフェクトをこれでもかと使い豪華に仕上げています。光や闇、炎のエフェクトは本当に綺麗で思わず見惚れてしまった程です。

一見すると3Dに見えなくもないんですが、手書きの2Dで丁寧に描かれています。手書きのグラフィックでここまで美しい表現や演出ができるのは驚きでした。

僕が一番感動したのは物語後半に訪れる場所。真っ青な空と燦々と照らす太陽が見れるんですが、それがとても美しかったです。今まで暗い洞窟や森にいた事もあったので、ようやく明るい場所に来たというのもあったんですが、あまりに綺麗で本当に感動しました。

超便利!どこでもセーブ!

本作には他の作品にはない特徴としてどこでもセーブがあります。これが超便利でした。どこでもセーブというのは文字通り、どこでもセーブができるという事です。

本作はライフポイント(HP)の他にソウルポイント(MP)があります。どこでもセーブはそのソウルポイントを使用します。ソウルポイントが切れない限りはどこでもセーブ可能なので、ちょっと厄介なマップを越えた後とか、重要なアイテムを獲得した後なんかにセーブしておくと、死亡した後もそこから始められるので便利です。

ただ注意点として、どこでもセーブではライフが回復しません。回復できない訳ではないんですが、スキルを習得する必要があります。それでも全回復できる訳ではないので、体力が減っている時のどこでもセーブはリスクがあるので注意です。

色々な能力を習得できる幅の広さ

敵を倒すと経験値のようなものを獲得し、一定量たまると能力ポイントが1増えるという話をさせてもらいました。その能力ポイントを使用して習得できるスキルの幅が広く、攻撃や防御、移動に関連した様々なスキルがあります。

中にはマップで獲得する移動スキルを強化してくれるものもあり、本当に幅が広いなと思いました。獲得した移動スキルを強化してくれる能力を習得できるなんてなかなかないですよね。

他にも精霊の光の攻撃力をアップしてくれるものや、セーブ時にライフを少し回復してくれるスキルなど、色々あって良かったです。

気になった点

敵もマップもいやらしい!人を選ぶ高難易度

人によってかなりプレイを制限されてしまうほどの高難易度です。マップはかなり複雑で所々に針の山がひしめきあい、しっかり避けないとダメージをくらってしまいます。一撃では死なないものの落ちたらもう死ぬしかないといった絶望的な場所も多いです。

中には敵の攻撃を利用して登っていく場所や、トゲがひしめき合うマップを様々なスキルを駆使して進んでいく場所があるなど、プレイヤースキルに左右される部分もありかなり厄介です。さらに敵も良い塩梅にトラップとのコラボレーションを見せてくれます。凶悪なトラップ地帯を抜け安心し切ったところ敵の攻撃で死亡するなんてことが何度もありました。

アスレチックのようなアクションが苦手な、人は途中で投げ出してしまうくらい高難易度なので注意が必要です。ただそういったアクションが好きな人はかなりハマると思います。

画面が綺麗すぎるが故に逆に見辛いマップ

本作はかなりグラフィックが綺麗です。同じジャンルの中でも屈指のグラフィックなのですが、それが逆に弱点になっているようにも感じました。

グラフィックが綺麗であるが故に、グラフィックなのかトラップなのか、進めるマップなのかそうでないのかの判断がしづらく、道に迷ってしまう時がありました。

また、奥行きも見事に表現しているのですが、移動できるマップ手前に木々や草、岩の影が設置されている事もあり、キャラが隠れて見えなくなってしまうことがありました。綺麗なのはとても良いのですが、もう少し見やすいマップでも良かったかなと思います。

敵の攻撃に左右されるマップ構成が厄介

敵の攻撃を利用して進むマップが多いのも本作の特徴です。敵が発射する弾を弾き返す反動を利用して自分を高く遠くに飛ばせるのですが、敵が攻撃してこなかったり、敵の攻撃タイミングずれる時もあるためなかなか先へ進めなかったたり、そのまま落下してしまい死亡するということが多々ありました。

敵の攻撃を利用して進むという点は面白いのですが、もう少しバランスとテンポよく進めるようにしてくれたら良かったです。

まとめ

ここが良かった
  • メトロイドヴァニア屈指の美麗グラフィック
  • 超便利!どこでもセーブ!
  • 色々な能力を習得できる幅の広さ
ここが気になった
  • 敵もマップもいやらしい!人を選ぶ高難易度
  • 画面が綺麗すぎるが故に逆に見辛いマップ
  • 敵の攻撃に左右されるマップ構成が厄介

一撃死が多く、長時間やるにはかなり心が折れてしまう作品ですが、グラフィックも綺麗でストーリーもよく、色々なアクションも楽しめる名作です。まだ未プレイの方はぜひプレイしてみてください。気に入った方は続編の2もあるのでそちらもぜひ。

それでは今回はこの辺で。
また次回!

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